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		       百坊の甍鎮もる寒月下 稲福昌一
  
		    山ばかり見つめし犬の猟名残
  
		  
		
  
		      龍眼の守る法堂や冴返る 西村舟津
  
		      東山より春雪の舞ふ舞台
  
		  
		
  
		      姉川の押出してゐる雪濁 門田窓城
  
		     鳴雪忌掛く一系の天子の句
  
		  
		
  
		      脇門へ雪解雫の間を潜る 松山寿美
  
		     句座までの畳廊下の冴返る
  
		  
		
  
		     春きざす尚尖りゐる風の音 宇都宮美智子
  
		   手を止めて石工耳かす初音かな
  
		
  
		   静けさに出て見る雪の白さかな 林  
		雄次郎
  
		    風花の生れは問はん峰の果て
  
		  
		
  
		      湖の風飄々として義仲忌 野田ゆたか
  
		    仄かなる香をもて誘ふ月の梅
  
		 
  
		・・・・・ 選者 西  
		ア 佐 知 詠 ・・・・・
  
		
  
		  明るさを垣に散らして迎春花
  
		   源流にもどる水音雪間かな
  
		
  
		  
		 
  
		 
  
		  
		  
  
		
	 
	
	
		寒月の俳句 百坊の甍鎮もる寒月下 稲福昌一。猟名残の俳句 山ばかり見つめし犬の猟名残 稲福昌一。冴返るの俳句 龍眼の守る法堂や冴返る 西村舟津。春雪の俳句 東山より春雪の舞ふ舞台 西村舟津。雪濁りの俳句 姉川の押出してゐる雪濁 門田窓城。鳴雪忌の俳句 鳴雪忌掛く一系の天子の句 門田窓城。雪解の俳句 脇門へ雪解雫の間を潜る 松山寿美。冴返るの俳句 句座までの畳廊下の冴返る 松山寿美。春兆すの俳句 春きざす尚尖りゐる風の音 宇都宮美智子。初音の俳句 手を止めて石工耳かす初音かな 宇都宮美智子。雪の俳句 静けさに出て見る雪の白さかな 林 雄次郎。風花の俳句 風花の生れは問はん峰の果て 林 雄次郎。義仲忌の俳句 湖の風飄々として義仲忌 野田ゆたか。月の梅の俳句 仄かなる香をもて誘ふ月の梅 野田ゆたか。迎春夏の俳句 明るさを垣に散らして迎春花 西ア佐知。雪間の俳句 源流にもどる水音雪間かな 西ア佐知。2008年(平成20年)2月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。