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7月21日 開催
     三光の門の高きに大茅の輪 稲福昌一
    三光を仰ぎて潜る茅の輪かな
    注連替へて風新しき那智の滝

  戸をつなぐ清水に史あり文化あり 
門田窓城
     比良比叡湖侍らせて滴れる
     山清水編目に引きて郷文化

      雨激し花の貧しき破れ傘 
松山寿美
      郷邑を縦横無尽なる清水
     流水に白き藻の花揺蕩ひて

    一杓のかばたの水に汗入るる 
西村舟津
    軋みつつ水車涼しき広場かな
     藻の花の育つ生水の里は鄙

    聞き流すことも覚えて夕端居 林 雄次郎
     牛蛙鳴き合う濠の深さかな
   孫が来て今宵は許せぬ蚊の羽音

   異教徒も駆込むチャペル大夕立 
野田ゆたか
    夕虹や長くなりたるものの影
   座せばすぐ汗ひく山の高さかな
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・

   蓮池の水昏きまで葉を重ね
  山清水引きて御手洗溢れしめ
  弥陀三尊見立てし石の苔の花
 
 
  
茅の輪の俳句 三光の門の高きに大茅の輪 稲福昌一。茅の輪の俳句 三光を仰ぎて潜る茅の輪かな 稲福昌一。那智の滝の俳句 注連替へて風新しき那智の滝 稲福昌一。清水の俳句 戸をつなぐ清水に史あり文化あり 門田窓城。滴りの俳句 比良比叡湖侍らせて滴れる 門田窓城。山清水の俳句 山清水編目に引きて郷文化 門田窓城。破れ傘の俳句 雨激し花の貧しき破れ傘 松山寿美。清水の俳句 郷邑を縦横無尽なる清水 松山寿美。藻の花の俳句 流水に白き藻の花揺蕩ひて 松山寿美。汗の俳句 一杓のかばたの水に汗入るる 西村舟津。涼しきの俳句 軋みつつ水車涼しき広場かな 西村舟津。藻の花の俳句 藻の花の育つ生水の里は鄙 西村舟津。大夕立の俳句 異教徒も駆込むチャペル大夕立 野田ゆたか。虹の俳句 夕虹や長くなりたるものの影 野田ゆたか。汗引くの俳句 座せばすぐ汗ひく山の高さかな 野田ゆたか。端居の俳句 聞き流すことも覚えて夕端居 林 雄次郎。牛蛙の俳句 牛蛙鳴き合う濠の深さかな 林 雄次郎。蚊の俳句 孫が来て今宵は許せぬ蚊の羽音 林 雄次郎。蓮池の俳句 蓮池の水昏きまで葉を重ね 西ア佐知。山清水の俳句 山清水引きて御手洗溢れしめ 西ア佐知。苔の花の俳句 弥陀三尊見立てし石の苔の花 西ア佐知。2007年(平成19年)7月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。