8月18日 開催
湖漁の生活豊に島の秋 稲福昌一
滴りや世界遺産の間歩となる
盆提灯たたみて常の仏間かな 松山寿美
落とすまじ手塩にかけし大西瓜
流灯の海一線を引延ばし 門田窓城
海と島隔つ流灯明りかな
飛ぶ鳥も落ちてきさうな残暑かな 西村舟津
消えて行く火の儚さよ大文字
夏帽子外して軽くなる頭 池末あけみ
汗といふ汗を流してしまひけり
流灯に躊躇の間合ありにけり 林
雄次郎
日の匂ひ潮の匂ひの麦藁帽
風匂ふ夜道となりぬ稲の花 野田ゆたか
旅なれば残る暑さを吾がものに
・・・・・ 選者 西
ア 佐 知 詠 ・・・・・
人巾の片陰たよりバスを待つ
弾き語る一弦琴も盆供養
島の秋の俳句 湖漁の生活豊に島の秋 稲福昌一。滴りの俳句 滴りや世界遺産の間歩となる 稲福昌一。盆提灯の俳句 盆提灯たたみて常の仏間かな 松山寿美。盆供物の俳句 瑞々しわか菜園の盆供物 松山寿美。流灯の俳句 流灯の海一線を引延ばし 門田窓城。流灯の俳句 海と島隔つ流灯明りかな 門田窓城。残暑の俳句 飛ぶ鳥も落ちてきさうな残暑かな 西村舟津。大文字の俳句 消えて行く火の儚さよ大文字 西村舟津。稲の花の俳句 風匂ふ夜道となりぬ稲の花 野田ゆたか。残暑の俳句 旅なれば残る暑さを吾がものに 野田ゆたか。夏帽子の俳句 夏帽子外して軽くなる頭 池末あけみ。汗の俳句 汗といふ汗を流してしまひけり 池末あけみ。流灯の俳句 流灯に躊躇の間合ありにけり 林 雄次郎。麦藁帽の俳句 日の匂ひ潮の匂ひの麦藁帽 林 雄次郎。片陰の俳句 人巾の片陰たよりバスを待つ 西ア佐知。盆供養の俳句 弾き語る一弦琴も盆供養 西ア佐知。2007年(平成19年)8月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。