7月8日 開催
梅漬けて厨にでんと甕の位置 松山寿美
折鶴の流れてきたる御祓川
人去りし円座に風の渡りをり
冠毛立てて青鷺沼制す 門田窓城
滴りの誘ひ落つとも追ふかとも
白の威儀涼しく機長搭乗す
古道に沿ふ帝陵の茂りかな 西村舟津
祭提灯吊り花町の昼も粋
梅天を突き刺す京都タワーかな
ネックレス廻して泉掬ひをり 林
雄次郎
煩悩をビールの泡が飛ばしけり
咲くまでの心ミぶる未草
月見草咲き初め誰も居ない湖 野田ゆたか
道をしへ人との間合保ちをり
山頭火庵りし伊予の蝉時雨
・・・・・ 選者 西
ア 佐 知 詠 ・・・・・
勧請蝿古りし鳥居の登山口
能面の古き匂ひやお風入
紀ノ川の風呼び入れて夏座敷
平成18年7月木津川俳句会 月例句会の開催報告 管理人 野田ゆたか/梅漬けの俳句 梅漬けて厨にでんと甕の位置 松山寿美。御祓の俳句 折鶴の流れてきたる御祓川 松山寿美。円座の俳句 人去りし円座に風の渡りをり 松山寿美。青鷺の俳句 冠毛立てて青鷺沼制す 門田窓城。滴りの俳句 滴りの誘ひ落つとも追ふかとも 門田窓城。涼しの俳句 白の威儀涼しく機長搭乗す 門田窓城。茂りの俳句 古道に沿ふ帝陵の茂りかな 西村舟津。祭提灯の俳句 祭提灯吊り花町の昼も粋 西村舟津。梅天の俳句 梅天を突き刺す京都タワーかな 西村舟津。月見草の俳句 月見草咲き初め誰も居ない湖 野田ゆたか。道教えの俳句 道をしへ人との間合保ちをり 野田ゆたか。蝉時雨の俳句 山頭火庵りし伊予の蝉時雨 野田ゆたか。泉の俳句 ネックレス廻して泉掬ひをり 林雄次郎。麦酒の俳句 煩悩をビールの泡が飛ばしけり 林雄次郎。未草の俳句 咲くまでの心ミぶる未草 林雄次郎。登山の俳句 勧請蝿古りし鳥居の登山口 西ア佐知。お風入の俳句 能面の古き匂ひやお風入 西ア佐知。夏座敷の俳句 紀ノ川の風呼び入れて夏座敷 西ア佐知。