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1月21日 開催
    辿りきし奥院風の凍つところ 門田窓城
     石鎚山尖り尖りて風冴ゆる
      雪のなき大阪に老う倖に

     一柱を納める札所寒晴るる 
西村舟津
      丹波路や猪鍋鬻ぐ旗赤き
    ものぐさに貌背けたる冬の鹿

    大寒の星のまたたき尖りをり 
宇都宮美智子
      命綱干し人日の海女の里
    笹鳴やあくまで晴れし空仰ぐ

    七種のみどり香れる朝餉かな 林 雄次郎
     物忘れつのらせてゐる冬籠
      風花に登校の列弾みをり

    仏典を説く僧に従き読み始む 
松山寿美
       水煙の飛天輝く寒日和
     初茜常磐の松を染めゆけり
 

・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
  陵守の居ず寒禽の騒ぐのみ
   大寒や靴音硬き月の径
  眠る山宇治十帖の古墳抱き
 
 
  
平成18年1月木津川俳句会 月例句会の開催報告 管理人 野田ゆたか/凍つの俳句 辿りきし奥院風の凍つところ 門田窓城。冴ゆるの俳句 石鎚山尖り尖りて風冴ゆる 門田窓城。雪の俳句 雪のなき大阪に老う倖に 門田窓城。寒晴の俳句 一柱を納める札所寒晴るる 西村舟津。猪鍋の俳句 丹波路や猪鍋鬻ぐ旗赤き 西村舟津。冬の鹿の俳句 ものぐさに貌背けたる冬の鹿 西村舟津。大寒の俳句 大寒の星のまたたき尖りをり 宇都宮美智子。人日の俳句 命綱干し人日の海女の里 宇都宮美智子。笹鳴きの俳句 笹鳴やあくまで晴れし空仰ぐ 宇都宮美智子。七種の俳句 七種のみどり香れる朝餉かな 林雄次郎。冬篭もりの俳句 物忘れつのらせてゐる冬籠 林雄次郎。風花の俳句 風花に登校の列弾みをり 林雄次郎。読み始めの俳句 仏典を説く僧に従き読み始む 松山寿美。寒日和の俳句 水煙の飛天輝く寒日和 松山寿美。初茜の俳句 初茜常磐の松を染めゆけり 松山寿美。寒禽の俳句 陵守の居ず寒禽の騒ぐのみ 西ア佐知。大寒の俳句 大寒や靴音硬き月の径 西ア佐知。眠る山の俳句 眠る山宇治十帖の古墳抱き 西ア佐知。