12月7日 開催
榾の組方にも個性ありにけり 池末あけみ
大空に枝張上げし冬芽かな
書込みてはみ出す年内予定表 門田窓城
札所閉じられて石鎚山眠る
反芻の鹿に褥の落葉かな 西村舟津
古寺の砦の如き干大根
声ほそく残して翔てり夕千鳥 松山寿美
大津絵の鬼の眼光る十二月
川巾を広げ広げて葦枯るる 宇都宮美智子
山眠るとは風の黙樹々の黙
街路樹に灯をきらめかす十二月 林
雄次郎
大根の首の青さを競ひをり
寒林を透くる寺苑の蒼い空 野田ゆたか
叱られて犬かしこまる煤払
・・・・・ 選者 西
ア 佐 知 詠 ・・・・・
日記買ふ二千六年買ひにけり
冬耕や日の傾きを気にしつつ
榾の俳句 榾の組方にも個性ありにけり 池末あけみ。冬芽の俳句 大空に枝張上げし冬芽かな 池末あけみ。年内の俳句 書込みてはみ出す年内予定表 門田窓城。山眠るの俳句 札所閉じられて石鎚山眠る 門田窓城。落ち葉の俳句 反芻の鹿に褥の落葉かな 西村舟津。干し大根の俳句 古寺の砦の如き干大根 西村舟津。千鳥の俳句 声ほそく残して翔てり夕千鳥 松山寿美。十二月の俳句 大津絵の鬼の眼光る十二月 松山寿美。芦枯るの俳句 川巾を広げ広げて葦枯るる 宇都宮美智子。山眠るの俳句 山眠るとは風の黙樹々の黙 宇都宮美智子。十二月の俳句 街路樹に灯をきらめかす十二月 林 雄次郎。大根の俳句 大根の首の青さを競ひをり 林 雄次郎。寒林の俳句 寒林を透くる寺苑の蒼い空 野田ゆたか。煤払の俳句 叱られて犬かしこまる煤払 野田ゆたか。日記買うの俳句 日記買ふ二千六年買ひにけり 西ア佐知。冬耕の俳句 冬耕や日の傾きを気にしつつ 西ア佐知。2005年(平成17年)12月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。