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2月18日 開催
   肉弾となりてラガーの怒涛かな 林 雄次郎
      銀色の風をまとひし猫柳
      波頭早春の日を返しをり

     流れ落つ水音弾む寒明くる 松山寿美
     芝を焼く風の走りて人走る
    今の世のミシン針殖ゆ針供養

     冴返る風の攫ってゆく言葉 門田窓城
      早春の哲学の水昏さ無く
     薄氷の遊び遊ばせゐる小波

   古刹てふ静寂に芽吹くもの数多 宇都宮美智子
     思惟佛の御目の愁ひ冴返る
    節分の夜を落着かずはぐれ鹿

    震ひよせ微塵の白魚杓に汲む 西村舟津
     振袖の華やぎ添ゆる針供養
       節分の薬湯苦き真如堂
 
     鳥獣の心にも触れ涅槃絵図 野田ゆたか
   梅の花散らして一羽たちにけり
      遠目にも梅林の色整ひし
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・

   点々と野火を残して夕茜
  じわじわと川展げゆく雪濁り
 果てしなき寺領の芽立ありにけり
 
 
  
平成18年2月木津川俳句会 月例句会の開催報告 管理人 野田ゆたか/ラガーの俳句 肉弾となりてラガーの怒涛かな 林雄次郎。猫柳の俳句 銀色の風をまとひし猫柳 林雄次郎。早春の俳句 波頭早春の日を返しをり 林雄次郎。寒明けの俳句 流れ落つ水音弾む寒明くる 松山寿美。芝焼の俳句 芝を焼く風の走りて人走る 松山寿美。針供養の俳句 今の世のミシン針殖ゆ針供養 松山寿美。涅槃絵図の俳句 鳥獣の心にも触れ涅槃絵図 野田ゆたか。梅の花の俳句 梅の花散らして一羽たちにけり 野田ゆたか。梅林の俳句 遠目にも梅林の色整ひし 野田ゆたか。冴返るの俳句 冴返る風の攫ってゆく言葉 門田窓城。早春の俳句 早春の哲学の水昏さ無く 門田窓城。薄氷の俳句 薄氷の遊び遊ばせゐる小波 門田窓城。芽吹きの俳句 古刹てふ静寂に芽吹くもの数多 宇都宮美智子。冴返るの俳句 思惟佛の御目の愁ひ冴返る 宇都宮美智子。節分の俳句 節分の夜を落着かずはぐれ鹿 宇都宮美智子。白魚の俳句 震ひよせ微塵の白魚杓に汲む 西村舟津。針供養の俳句 振袖の華やぎ添ゆる針供養 西村舟津。節分の俳句 節分の薬湯苦き真如堂 西村舟津。野火の俳句 点々と野火を残して夕茜 西ア佐知。雪濁りの俳句 じわじわと川展げゆく雪濁り 西ア佐知。芽立ちの俳句 果てしなき寺領の芽立ありにけり 西ア佐知