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12月18日 開催
      東寺の塔翳りて京の日短 門田窓城
     敷松葉開放されし茶室に居

     枯蓮や日暮れて山の風荒ぶ 
宇都宮美智子
    修験道閉されて山の眠り初む

     禁煙の記録塗替ふ日記買ふ 
布野 壽
     同宿の炉辺に話の華咲かせ

       真直ぐに旧街道の神渡 林 雄次郎
    石榴の実落ちて虚しき軒の空

      裏木戸に光を集め花八手 
西村舟津
     蒼天に紛れず太き辛夷の芽

      深々と敬礼されし社会鍋 
松山寿美
     冬ざれの飛鳥古墳の石黙し

      藩邸の枯菊焚と言ふ遊び 
池末あけみ
  榾積んで句座始まるを待つことに

       駅足湯紅葉絵巻の嵐山 
寺本光堂
    冬麗や空の明るさみなぎりし
 
 
  
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      冬木立囲む白亜の美術館 稲福昌一
     その中の陣を乱せし鴨一羽

  枯木なほ風に吹かれて落とすもの
 野田ゆたか
   枯萩のもっともらしく芭蕉句碑
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
   日表の輝きにあり冬紅葉
   白秋の逸話に終始炬燵舟
 
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短日の俳句 東寺の塔翳りて京の日短 門田窓城。敷松葉の俳句 敷松葉開放されし茶室に居。蓮枯るの俳句 枯蓮や日暮れて山の風荒ぶ 宇都宮美智子。山眠るの俳句 修験道閉されて山の眠り初む。日記買うの俳句 禁煙の記録塗替ふ日記買ふ 布野壽。爐の俳句 同宿の炉辺に話の華咲かせ。神渡の俳句 真直ぐに旧街道の神渡 林雄次郎。石榴の実の俳句 石榴の実落ちて虚しき軒の空。八手の花の俳句 裏木戸に光を集め花八手。西村舟津 辛夷の芽の俳句 蒼天に紛れず太き辛夷の芽。社会鍋の俳句 深々と敬礼されし社会鍋 松山寿美。冬ざれの俳句 冬ざれの飛鳥古墳の石黙し。枯菊焚くの俳句 藩邸の枯菊焚と言ふ遊び 池末あけみ。榾の俳句 榾積んで句座始まるを待つことに。紅葉の俳句 駅足湯紅葉絵巻の嵐山 寺本光堂。冬麗の俳句 冬麗や空の明るさみなぎりし。冬木立の俳句 冬木立囲む白亜の美術館 稲福昌一。鴨の俳句 その中の陣を乱せし鴨一羽。枯木の俳句 枯木なほ風に吹かれて落とすもの 野田ゆたか。萩枯るの俳句 枯萩のもっともらしく芭蕉句碑。冬紅葉の俳句 日表の輝きにあり冬紅葉 炬燵の俳句 白秋の逸話に終始炬燵舟 西ア佐知。2004年(平成16年)12月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。