3月20日 開催
しなやかに風あはあはと柳の芽 門田窓城
春の風宝冠釈迦像拝すより
雨晴るる山路に親し初音かな 林 雄次郎
沈丁のよく匂ひたる日和かな
葉牡丹の渦巻き上げて茎立ちぬ 西村舟津
春日洩れ堂に磔マリア像
彼岸会や法話イラクの子に及び 宇都宮美智子
黄沙降るきな臭き風海渡る
走り根に転び上手と山笑ふ 松山寿美
香煙につつまれ彼岸参りかな
椿咲く西国大名宿泊所 寺本光堂
竹生島見ゆる見えぬと湖朧
春蘭の話だけしてご用聞き 布野 壽
湖上より仰ぐ息吹に雪残る
釈尊の宝冠燦と風光る 稲福昌一
野水仙なだるる岬に遭難碑
膳一つ増やせし朝餉入彼岸 野田ゆたか
西方のくもる夕暮れ彼岸寒
・・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
虚子塔を囲みここだの落椿
蒲公英の黄より広がる日差しかな
柳の芽の俳句 しなやかに風あはあはと柳の芽 門田窓城。春の風の俳句 春の風宝冠釈迦像拝すより。初音の俳句 雨晴るる山路に親し初音かな 林雄次郎。沈丁花の俳句 沈丁のよく匂ひたる日和かな。葉牡丹の俳句 葉牡丹の渦巻き上げて茎立ちぬ。西村舟津 春の日の俳句 春日洩れ堂に磔マリア像。彼岸会の俳句 彼岸会や法話イラクの子に及び。宇都宮美智子。黄砂の俳句 黄沙降るきな臭き風海渡る。山笑うの俳句 走り根に転び上手と山笑ふ 松山寿美。彼岸の俳句 香煙につつまれ彼岸参りかな。椿の俳句 椿咲く西国大名宿泊所 寺本光堂。朧の俳句 竹生島見ゆる見えぬと湖朧。春蘭の俳句 春蘭の話だけしてご用聞き 布野壽。残雪の俳句湖上より仰ぐ息吹に雪残る。風光の俳句 釈尊の宝冠燦と風光る 稲福昌一。野水仙の俳句 野水仙なだるる岬に遭難碑。彼岸の入りの俳句 膳一つ増やせし朝餉入彼岸 野田ゆたか。彼岸寒むの俳句 西方のくもる夕暮れ彼岸寒。落椿の俳句 虚子塔を囲みここだの落椿。蒲公英の俳句 蒲公英の黄より広がる日差しかな 西ア佐知。2004年(平成16年)3月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。