d1.gif d2.gif d3.gif
3月20日 開催
   しなやかに風あはあはと柳の芽 門田窓城
     春の風宝冠釈迦像拝すより

    雨晴るる山路に親し初音かな 林 雄次郎
    沈丁のよく匂ひたる日和かな

   葉牡丹の渦巻き上げて茎立ちぬ 
西村舟津
      春日洩れ堂に磔マリア像

   彼岸会や法話イラクの子に及び 
宇都宮美智子
     黄沙降るきな臭き風海渡る

     走り根に転び上手と山笑ふ 
松山寿美
    香煙につつまれ彼岸参りかな

       椿咲く西国大名宿泊所 
寺本光堂
     竹生島見ゆる見えぬと湖朧

     春蘭の話だけしてご用聞き 
布野 壽
     湖上より仰ぐ息吹に雪残る

       釈尊の宝冠燦と風光る 
稲福昌一
     野水仙なだるる岬に遭難碑
 
 
  
▼次へ
▼次へ
     膳一つ増やせし朝餉入彼岸 野田ゆたか
     西方のくもる夕暮れ彼岸寒

 
・・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・
 
  虚子塔を囲みここだの落椿
 蒲公英の黄より広がる日差しかな
▲先頭へ
▲先頭へ
柳の芽の俳句 しなやかに風あはあはと柳の芽 門田窓城。春の風の俳句 春の風宝冠釈迦像拝すより。初音の俳句 雨晴るる山路に親し初音かな 林雄次郎。沈丁花の俳句 沈丁のよく匂ひたる日和かな。葉牡丹の俳句 葉牡丹の渦巻き上げて茎立ちぬ。西村舟津 春の日の俳句 春日洩れ堂に磔マリア像。彼岸会の俳句 彼岸会や法話イラクの子に及び。宇都宮美智子。黄砂の俳句 黄沙降るきな臭き風海渡る。山笑うの俳句 走り根に転び上手と山笑ふ 松山寿美。彼岸の俳句 香煙につつまれ彼岸参りかな。椿の俳句 椿咲く西国大名宿泊所 寺本光堂。朧の俳句 竹生島見ゆる見えぬと湖朧。春蘭の俳句 春蘭の話だけしてご用聞き 布野壽。残雪の俳句湖上より仰ぐ息吹に雪残る。風光の俳句 釈尊の宝冠燦と風光る 稲福昌一。野水仙の俳句 野水仙なだるる岬に遭難碑。彼岸の入りの俳句 膳一つ増やせし朝餉入彼岸 野田ゆたか。彼岸寒むの俳句 西方のくもる夕暮れ彼岸寒。落椿の俳句 虚子塔を囲みここだの落椿。蒲公英の俳句 蒲公英の黄より広がる日差しかな 西ア佐知。2004年(平成16年)3月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。