12月20日 開催
義士の墓拝む極月十四日 松山寿美
金婚を祝ふ夫亡く生姜酒
大根焚辻々警備の人配り 門田窓城
掛け古りし蓑笠濡らし嵯峨時雨
十三仏浄土の庭の芝枯るる 寺本光堂
すぐ帰るつもりの炉辺の長話
冬紅葉釈迦三尊の石組に 西ア佐知
臘梅の香の馥郁と門跡寺
列島を模す池冬の野鳥群れ 水野惠以
僧行基築造の池冬ざるる
寒月光及ぶ限りの湖明り 宇都宮美智子
白砂の参道真直霜の道
色深め散るも残るも冬紅葉 布野 壽
猟犬に飛ばす号令息白し
霜月や厳しさ偲ぶ翔鶴忌 稲福昌一
転法輪廻し小春の日を返す
年賀状沙汰の一行添へ書に 林 雄次郎
夜明け待つ冬の月ある生駒山
魚屋の釣銭くれし手の冷た 野田ゆたか
パソコンの部屋より始む年用意
・・・・・ 選者 山
口 正 秋 詠 ・・・・・
下馬石に冬帝の威のありにけり
引導鐘寒く鳴りゐて翔鶴忌
2003年(平成15年)月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。極月の俳句 義士の墓拝む極月十四日。松山寿美の俳句 生姜酒の俳句 金婚を祝ふ夫亡く生姜酒。大根炊の俳句 大根焚辻々警備の人配り。門田窓城の俳句 時雨の俳句 掛け古りし蓑笠濡らし嵯峨時雨。芝枯るの俳句 十三仏浄土の庭の芝枯るる。寺本光堂の俳句 爐の俳句 すぐ帰るつもりの炉辺の長話。冬紅葉の俳句 冬紅葉釈迦三尊の石組に。西ア佐知の俳句 臘梅の俳句 臘梅の香の馥郁と門跡寺。冬野の俳句 列島を模す池冬の野鳥群れ。惠以の俳句 冬ざれの俳句 僧行基築造の池冬ざるる。冬の月の俳句 寒月光及ぶ限りの湖明り。宇都宮美智子の俳句 霜の俳句 白砂の参道真直霜の道。冬紅葉の俳句 色深め散るも残るも冬紅葉。布野壽の俳句 息白しの俳句 猟犬に飛ばす号令息白し。霜月の俳句 霜月や厳しさ偲ぶ翔鶴忌。稲福昌一の俳句 小春日の俳句 転法輪廻し小春の日を返す。年賀状の俳句 年賀状沙汰の一行添へ書に。林雄次郎の俳句 冬の月の俳句 夜明け待つ冬の月ある生駒山。冷の俳句 魚屋の釣銭くれし手の冷た。野田ゆたかの俳句 年用意の俳句 パソコンの部屋より始む年用意。山口正秋の俳句 冬帝の俳句 下馬石に冬帝の威のありにけり。翔鶴忌の俳句 引導鐘寒く鳴りゐて翔鶴忌。