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11月15日 開催
      石一つ祀れる祠冬ざるる 西ア佐知
   客待ちの馬にしぐるる砂丘かな

     片時雨ダム湖眼下に磨崖仏 
布野 壽
    鎮もりて紅葉且つ散る行在所

   首垂れて神の留守なる神馬かな 
宇都宮美智子
    舟屋の灯波に影して冬に入る

    海光の伊良湖は暮れず鷹渡る 
門田窓城
   茶の花に傾く日射しありにけり

     雲厚く柿の朱さの際立ちぬ 
松山寿美
     渦潮の空の真青に鷹舞へり

      踏切に遮られたる枯野道 
西村舟津
      軒借れば鹿が先客冬の雨

    天高し流るゝ雲もなかりけり 
寺本光堂
   忌を修す近江の秋を惜しみけり

      水垢離をして刀匠の鞴祭 
稲福昌一
    畝返すだけの冬耕なりしかな
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     参道の木洩日踏んで小六月 野田ゆたか
     香煙より母の短日始まりし
 
 
・・・・・ 選者 山 口 正 秋 詠 ・・・・・
 
   一山を賄ふ大根鐘楼に
  沢庵の寺とし伝へ大根干す
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冬ざれの俳句 石一つ祀れる祠冬ざるる。佐知の俳句/時雨の俳句 客待ちの馬にしぐるる砂丘かな。片時雨の俳句 片時雨ダム湖眼下に磨崖仏。布野壽の俳句 紅葉且散るの俳句 鎮もりて紅葉且つ散る行在所。神の留守の俳句 首垂れて神の留守なる神馬かな。宇都宮美智子の俳句 立冬の俳句 冬に入るの俳句 舟屋の灯波に影して冬に入る。鷹渡るの俳句 海光の伊良湖は暮れず鷹渡る。門田窓城の俳句 茶の花の俳句 茶の花に傾く日射しありにけり。柿の俳句 雲厚く柿の朱さの際立ちぬ。寿美の俳句 鷹の俳句 渦潮の空の真青に鷹舞へり。枯野の俳句 踏切に遮られたる枯野道。西村舟津の俳句 冬の雨の俳句 軒借れば鹿が先客冬の雨。秋高しの俳句 天高し流るゝ雲もなかりけり。寺本光堂の俳句 秋惜しむの俳句 忌を修す近江の秋を惜みけり。鞴祭の俳句 水垢離をして刀匠の鞴祭。稲福昌一の俳句 冬耕の俳句 畝返すだけの冬耕なりしかな。小六月の俳句 参道の木もれ日踏んで小六月。野田ゆたかの俳句 短日の俳句 香煙より母の短日始まりし。山口正秋の俳句 大根の俳句 一山を賄ふ大根鐘楼に。大根干すの俳句 沢庵の寺とし伝へ大根干す。2003年(平成15年)月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。