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		    礎石のみ残る寺苑の青き踏む 西ア佐知
  
		    史を語る梅は半身生きて咲く
  
		  
		
  
		東風吹きて吊りたる絵馬の揺れてをり 松山寿美
  
		     日表の清しき梅の白さかな
  
		  
		
  
		 ものゝ芽にわれ励まされをりにけり 寺本光堂
  
		     梅の香を奪ひ去る風運ぶ風
  
		  
		
  
		     御土居より洛中洛外梅香る 水野惠以
  
		      馥郁と二千に余る梅の宮
  
		  
		
  
		  根付き竹ころがり居りぬ修二会跡 宇都宮美智子
  
		      日表の椿真赤や奈良格子
  
		  
		
  
		    参籠の庭に立てかけ修二会竹 西村舟津
  
		    若狭井の榊を揺らし涅槃西風
  
		  
		
  
		      金色も昏らむ慟哭涅槃変 門田窓城
  
		      美しき夕日に天も流氷も
  
		
  
		    土居に沿ふ梅を映して紙屋川 稲福昌一
  
		      剥落のマリア灯籠冴返る
	 
	
	
	
	
	
	
	
	
		    花杉を捉へし風の立ちにけり 野田ゆたか
  
		      霊園に一柱加へ蔦芽吹く
  
		 
  
		 
  
		・・・・・ 選者 山 口 正 秋 詠 ・・・・・
  
		 
  
		  三光門借りて宿りし春の雪
  
		    
		天神の摂社末社の梅白し
	 
	
	
	
	
	
		青き踏むの俳句 礎石のみ残る寺苑の青き踏む。西ア佐知の俳句 梅の俳句 史を語る梅は半身生きて咲く。3月の俳句 東風の俳句 春の風の俳句 東風吹きて吊りたる絵馬の揺れてをり。松山寿美の俳句 白梅の俳句 日表の清しき梅の白さかな。ものの芽の俳句 ものゝ芽にわれ励まされをりにけり。寺本光堂の俳句 梅の俳句 梅の香を奪ひ去る風運ぶ風。梅香るの俳句 御土居より洛中洛外梅香る。恵以の俳句 梅の俳句 馥郁と二千に余る梅の宮。修二会の俳句 根付き竹ころがり居りぬ修二会跡。宇都宮美智子の俳句 椿の俳句 日表の椿真赤や奈良格子。修二会の俳句 参籠の庭に立てかけ修二会竹。西村舟津の俳句 涅槃西風の俳句 若狭井の榊を揺らし涅槃西風。涅槃の俳句 金色も昏らむ慟哭涅槃変。門田窓城の俳句 流氷の俳句 美しき夕日に天も流氷も。梅の俳句 土居に沿ふ梅を映して紙屋川。稲福昌一の俳句 冴返るの俳句 剥落のマリア灯籠冴返る。杉の花の俳句 花杉を捉へし風の立ちにけり。野田ゆたかの俳句 芽吹くの俳句 霊園に一柱加へ蔦芽吹く。選者。山口正秋詠。春の雪の句 三光門借りて宿りし春の雪。白梅の俳句 天神の摂社末社の梅白し。2003年(平成15年)月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。