日本伝統俳句協会編 俳人選集花鳥諷詠 平成17年版 368頁下段より
村上唯志
歌歌留多の俳句 かるたの俳句 敷島の心伝へむ歌かるた 村上唯志の俳句 野水仙の俳句 野水仙翳りて日がな岬飛沫く 村上唯志の俳句 引鶴の俳句 引鶴の力餌狙ふ野の鴉 村上唯志の俳句 花の雨の俳句 深吉野の夜すがら募る花の雨 村上唯志の俳句 座禅草の俳句 水奔る斑雪の隙の座禅草 村上唯志の俳句 新茶の俳句 金婚をささやかに祝き新茶汲む 村上唯志の俳句 蟻の俳句 一匹の蟻渾身に虫を曳く 村上唯志の俳句 薫風の俳句 風薫る鬣長き駿馬馳せ 村上唯志の俳句 キャンプの俳句 キャンプの灯暈持ち森の眠りそむ 村上唯志の俳句 涼しの俳句 虚子住みしたった二間の庵涼し 村上唯志の俳句 夜長の俳句 ケアハウスの俳句 ケアハウス洩るる夜長の灯暗し 村上唯志の俳句 秋の日の俳句 奈良町のすみのすみまで秋日濃し 村上唯志の俳句 猪の俳句 猪の害避くる術なく過疎田守る 村上唯志の俳句 河豚の俳句 相伝の庖丁を守り河豚料る 村上唯志の俳句 日記果つの俳句 衒ひなく生きて来し自負日記果つ 村上唯志の俳句