日本伝統俳句協会編 俳人選集花鳥諷詠 平成17年版 345頁下段より
野田ゆたか
射初の俳句 射撃の俳句 初射撃正中を射て空真碧 野田ゆたかの俳句 ラグビーの俳句 ラガーらの声押し戻し生駒山 野田ゆたかの俳句 木の芽の俳句 定年の闘志再び木の芽晴 野田ゆたかの俳句 黄砂の俳句 黄塵の俳句 霾や兵士の塚は風ばかり 野田ゆたかの俳句 比良八荒の俳句 きりきりと比良八講の波尖る 野田ゆたかの俳句 夜桜の俳句 残業の俳句 夜桜へほどよき時間残業す 野田ゆたかの俳句 麦の秋の俳句 彫り上げて木屑の匂ふ麦の秋 野田ゆたかの俳句 蛇の衣の俳句 蛇の皮の俳句 聖域の俳句 聖域に衣を忘るる蛇のあり 野田ゆたかの俳句 火取虫の俳句 火蛾の俳句 我のむくろ取消ならぬ夜べの言 野田ゆたかの俳句 刀豆の俳句 刀豆の反りもほどよく老夫婦 野田ゆたかの俳句 地蔵盆の俳句 袋菓子すぐに開ける子地蔵盆 野田ゆたかの俳句 新豆腐の俳句 人の手に触るることより新豆腐 野田ゆたかの俳句 雁渡るの俳句 雁渡る海の凪ぐ日も荒るる日も 野田ゆたかの俳句 石蕗の花の俳句 恋占の花弁は奇数石蕗の花 野田ゆたかの俳句 息白しの俳句 白息を集め手配師点呼取る 野田ゆたかの俳句