平
成
一
一
年
九
月
1999/09
風の盆
野田ゆたかの9月の俳句。夕月の俳句 夕月は満ちつつ空を高めつつ。秋水の俳句 秋水を寄せて鴨川始点の地。蜻蛉の俳句 揮毫句の群れる蜻蛉がわが町に。雁の俳句 雁がねの棹突き刺さる琵琶湖かな。鰯の俳句 月影を捉へ始めし鰯雲。月の俳句 遥かなる月に恋して池の鯉。風の盆の俳句 旅ごころ闇に紛れぬ風の盆。