平
成
一
一
年
八
月
1999/08
遠花火
野田ゆたかの8月の俳句。花火の俳句 東京はいつか疎遠に遠花火。大文字の俳句 大文字や寄進の薪はあのあたり。流れ星の俳句 還暦は一瞬のこと流れ星。秋芽の俳句 槙秋芽あさき緑を摘むことに。盂蘭盆の俳句 玄関に濡れ傘五本盆供雨。千屈菜の俳句 みそ萩の風鎮もりて暮色濃し。流灯の俳句 流灯の悲しみ闇に残りけり。