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蚊の俳句 藪蚊まづ払ひて読みし碑文かな 野田ゆたか吟詠。汗の俳句 座せばすぐ汗ひく尾根の高さかな 野田ゆたか吟詠。夏日の俳句 総持寺の夏日匂ひし蝉の句碑 野田ゆたか吟詠。滝の俳句 滝飛沫かからぬ椅子に荷を降す 野田ゆたか吟詠。風鈴の俳句 通夜なれば風鈴舌をたたまれし 野田ゆたか吟詠。踊唄の俳句 踊唄風に乗る距離入院す 野田ゆたか吟詠。
野田ゆたかインターネット句集「改元」の第4頁です。詠者は清月庵主です。清月庵・大阪府枚方市。