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    長縄の跳び揃ふ児ら梅雨晴間 森戸しうじ
    水を得て早苗のつくる風の波
 
    藻刈終へ池ひろびろと雲流る 木村宏一
    代を掻くビルの谷間の日曜日
     翡翠の目の鋭さに威厳あり
 
     階段を一歩一歩と梅雨の月 湯沢正枝
 青嶺越へドクターヘリーの低く飛び
    ふるさとの街道静か青ぶどふ
 
     紫陽花を茶飲み話に老夫婦 駒田暉風
      雨の中首を傾げて七変化
 
      神鶏の人を恐れず木下闇 石崎そうびん
    梅雨近し裾野へ垂るる厚き雲
    山葵田や小石の畝に崩れなく
 
   虫刺され跡も無いのに痒みかな 石川順一
 
     山牛蒡咲いて聳ゆる磐梯山 橋本幹夫
    五月雨や涙はいづれ乾くもの
  田掻馬サラブレッドになれぬまま
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   ゴルファーの雲に一打や五月晴 池下よし子
    青葡萄いつしか過ぎし反抗期
     里の子の太鼓の稽古星涼し
 
      甘諸植う体験学習赤白帽 山口美琴
     空映す所もなくて青田なる
   立ち上がる雲の白さや梅雨晴間
 
     滴りや縁の欠けたる竹柄杓 足立山渓
    校庭の水掻く子等や梅雨晴間
    後退を告げる警笛梅雨しとど
 
    行く人も帰る人にもえごの花 志村万香
 
     一村の静まり返る緑雨かな 清水恵山
   頬撫でる風の湿りや梅雨に入る
   早乙女のハンドル握る二条植ゑ
 
    朝顔の明日咲く数を数へけり 筒井省司
      紫に路面を染めて桜の実
      梅天や今日も休業万歩計
 
     吊り小屋の玉葱匂ふ雨宿り 堤 千鶴子
       放物線描き蛍の大飛行
  田植機のリズムせわしく刻みをり
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宏一撮影/笹百合
      故郷の山は膨らみ若葉風 田村公平
     夏襟を立てて乗込む練習船
       廃校に絆の標語椎若葉
 
   荒梅雨や青木ヶ原の果てしなく 渡邉春生
     藍浴衣磯の香りの風立ちぬ
   白南風の夕日に染まるマリア像
 
     雨近しかほり重たき栗の花 後藤允孝
     五月闇家路をいそぐ田舎道
       片陰を探し己の陰拾ふ
 
    皮一枚脱がずがままの今年竹 山縣伸義
     青鷺や人との間合保ちつつ
    紫陽花や人にも欲しき恵み雨
 
・・・・・・・ 選者詠 野田ゆたか ・・・・・・・
 
  疲鵜の手綱捌きて叱咤せる
   蝸牛動く構への角を出す
   尺蠖や少し鯖読む生れ年
 
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
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宏一撮影/薔薇
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宏一撮影/海猫
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これら写真は、出句函の
ものを複写しました。
写真をクリックすると
拡大します。
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「月刊清月」では、相対評価は行い
佳句作者順に登載しています。
平成25年6月句会 インターネット俳句清月俳句会 清月は、有季定型の伝統俳句の会です。seigetu haiku June 2013 ・梅雨晴の俳句 長縄の跳び揃ふ児ら梅雨晴間 森戸しうじ・早苗の俳句 水を得て早苗のつくる風の波 森戸しうじ・藻刈の俳句 藻刈終へ池ひろびろと雲流る 木村宏一・代掻きの俳句 代を掻くビルの谷間の日曜日 木村宏一・かわせみの俳句 翡翠の目の鋭さに威厳あり 木村宏一・梅雨の月の俳句 階段を一歩一歩と梅雨の月 湯沢正枝・青嶺の俳句 青嶺越へドクターヘリーの低く飛び 湯沢正枝・青ぶどうの俳句 ふるさとの街道静か青ぶどふ 湯沢正枝・紫陽花の俳句 紫陽花を茶飲み話に老夫婦 駒田暉風・七変化の俳句 雨の中首を傾げて七変化 駒田暉風・木下闇の俳句 神鶏の人を恐れず木下闇 石崎そうびん・梅雨近しの俳句 梅雨近し裾野へ垂るる厚き雲 石崎そうびん・山葵の俳句 山葵田や小石の畝に崩れなく 石崎そうびん・虫の俳句 虫刺され跡も無いのに痒みかな 石川順一・山牛蒡咲くの俳句 山牛蒡咲いて聳ゆる磐梯山 橋本幹夫・五月雨の俳句 五月雨や涙はいづれ乾くもの 橋本幹夫・田?馬の俳句 田掻馬サラブレッドになれぬまま 橋本幹夫・えごの花の俳句 行く人も帰る人にもえごの花 志村万香2p・五月晴れの俳句 ゴルファーの雲に一打や五月晴 池下よし子・青葡萄の俳句 青葡萄いつしか過ぎし反抗期 池下よし子・星涼しの俳句 里の子の太鼓の稽古星涼し 池下よし子・甘藷植うの俳句 甘諸植う体験学習赤白帽 山口美琴・青田の俳句 空映す所もなくて青田なる 山口美琴・梅雨晴れの俳句 立ち上がる雲の白さや梅雨晴間 山口美琴・緑雨の俳句 一村の静まり返る緑雨かな 清水恵山・梅雨入の俳句 頬撫でる風の湿りや梅雨に入る 清水恵山・早乙女の俳句 早乙女のハンドル握る二条植ゑ 清水恵山・朝顔の俳句 朝顔の明日咲く数を数へけり 筒井省司・桜の実の俳句 紫に路面を染めて桜の実 筒井 省司・梅天の俳句 梅天や今日も休業万歩計 筒井省司・玉葱の俳句 吊り小屋の玉葱匂ふ雨宿り 堤 千鶴子・蛍の俳句 放物線描き蛍の大飛行 堤 千鶴子・田植えの俳句 田植機のリズムせわしく刻みをり 堤 千鶴子・若葉風の俳句 故郷の山は膨らみ若葉風 田村公平・夏襟の俳句 夏襟を立てて乗込む練習船 田村公平・椎若葉の俳句 廃校に絆の標語椎若葉 田村公平・荒梅雨の俳句 荒梅雨や青木ヶ原の果てしなく 渡邉春生・浴衣の俳句 藍浴衣磯の香りの風立ちぬ 渡邉春生・白南風の俳句 白南風の夕日に染まるマリア像 渡邉春生・栗の花の俳句 雨近しかほり重たき栗の花 後藤允孝・五月闇の俳句 五月闇家路をいそぐ田舎道 後藤允孝・片陰の俳句 片陰を探し己の陰拾ふ 後藤允孝3p・今年竹の俳句 皮一枚脱がずがままの今年竹 山縣伸義・青鷺の俳句 青鷺や人との間合保ちつつ 山縣伸義・紫陽花の俳句 紫陽花や人にも欲しき恵み雨 山縣伸義・滴りの俳句 滴りや縁の欠けたる竹柄杓 山渓・梅雨晴れの俳句 校庭の水掻く子等や梅雨晴間 山渓・梅雨の俳句 後退を告げる警笛梅雨しとど 山渓・鵜の俳句 疲鵜の手綱捌きて叱咤せる 野田ゆたか・蝸牛の俳句 蝸牛動く構への角を出す 野田ゆたか・尺蠖の俳句 尺蠖や少し鯖読む生れ年 野田ゆたか