c3.gif c1.gif c4.gif
     初便ビデオの中に孫の居て 森戸しうじ
      刻々とひと増え闇の初詣
     小声だし頷きながら年賀状
 
     初御空声高々とボール蹴り 木村宏一
      山頂は樹氷の世界風荒ぶ
      足踏みし樹氷の花見握飯
 
      峠路を一つ挟んで初電話 湯澤正枝
       縫初や昭和日付の鯨尺
    寒晴の空の白さのどこまでも
 
     一点に視線定めて鶴凍てぬ 酒井牧人
     掌で重さ計りて割れり寒卵
 
     天空に雲ひとつなし初山河 石崎そうびん
      読初や綺麗に磨く虫眼鏡
     落葉舞ふ崩れしままの登窯
 
     悴めば歩く速度に戻したり 石川順一
    炬燵消し余熱の中で眠りけり
     雪の中立往生のカートかな
 
    踏出せば今朝の始まる雪の道 橋本幹夫
     淑気満つ午前零時の時計台
     奉職の愚直も然り御代の春
▼次へ
▼次へ
      風花や野寒布岬は北の果 橋本典子
        大阪の人の楽天初笑
  青木の実今朝くれなゐの紅をさす
 
    振返り富士にも二拍初日の出 金城博之
   小春日やよく伸びきたる亀の首
   駆け込みの電車のベルや雪催ひ
 
   女正月五人姉妹の下戸じようご 池下よし子
    寒鴉寄添ふ二羽の身じろがず
     語部の声をこもらせ雪女郎
 
   冬木の芽明日の希望を育てをり 山口美琴
   とび降りてすぐには飛べず寒雀
    師の声も気合い新たに寒復習
 
    雪掻きて遠来の友待ちにけり 足立山渓
     星数多消し甲斐駒の初明り
    ねんねこや妻の背中に隣の児
 
   大空に初富士の澄む目出度さよ 志村万香
    初髪を結うて又解く朝日かな
     境内を使い切つてる粉の雪
 
     真ん中の小さき靴も年賀客 清水恵山
    襟をたて降りる終電もがり笛
   どちらかと言えば幸せ除夜の鐘
▲前へ
▲前へ
▼次へ
▼次へ
   次々とシャッター音や成人の日 清流令子
     金髪も成人の日を最後とす
 
     生駒嶺の空穏やかに初明り 野田ゆたか
   冷めてよし福茶に残る甘露かな
     列車待つ刻々古都の雪景色
宏一撮影/樹氷A
2011002004.jpg
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一撮影/樹氷B
2011002003.jpg
これら写真は、出句函のものを複写しました。
写真をクリックすると拡大します。
▲前へ
▲前へ
先頭へ
先頭へ
平成23年1月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。初便りの俳句 初便ビデオの中に孫の居て 森戸しうじ。初詣の俳句 刻々とひと増え闇の初詣 森戸しうじ。賀状の俳句 小声だし頷きながら年賀状 森戸しうじ。初御空の俳句 初御空声高々とボール蹴り 木村宏一。樹氷の俳句 山頂は樹氷の世界風荒ぶ 木村宏一。樹氷の俳句 足踏みし樹氷の花見握飯 木村宏一。初電話の俳句 峠路を一つ挟んで初電話 湯澤正枝。縫初の俳句 縫初や昭和日付の鯨尺 湯澤正枝。寒晴の俳句 寒晴の空の白さのどこまでも 湯澤正枝。凍鶴の俳句 一点に視線定めて鶴凍てぬ 酒井牧人。寒卵の俳句 掌で重さ計りて割れり寒卵 酒井牧人。初山河の俳句 天空に雲ひとつなし初山河 石崎そうびん。虫眼鏡の俳句 読初や綺麗に磨く虫眼鏡 石崎そうびん。落ち葉の俳句 落葉舞ふ崩れしままの登窯 石崎そうびん。炬燵の俳句 悴めば歩く速度に戻したり 石川順一。炬燵の俳句 炬燵消し余熱の中で眠りけり 石川順一。雪の中の俳句 雪の中立往生のカートかな 石川順一。雪の道の俳句 踏出せば今朝の始まる雪の道 橋本幹夫。淑気の俳句 淑気満つ午前零時の時計台 橋本幹夫。御代の春の俳句 奉職の愚直も然り御代の春 橋本幹夫。風花の俳句 風花や野寒布岬は北の果 橋本典子。初笑の俳句 大阪の人の楽天初笑 橋本典子。青木の実の俳句 青木の実今朝くれなゐの紅をさす 橋本典子。初日の出の俳句 振返り富士にも二拍初日の出 金城博之。小春日の俳句 小春日やよく伸びきたる亀の首 金城博之。雪催いの俳句 駆け込みの電車のベルや雪催ひ 金城博之。女正月の俳句 女正月五人姉妹の下戸じようご 池下よし子。寒鴉の俳句 寒鴉寄添ふ二羽の身じろがず 池下よし子。雪女の俳句 語部の声をこもらせ雪女郎 池下よし子。冬木の芽の俳句 冬木の芽明日の希望を育てをり 山口美琴。寒雀の俳句 とび降りてすぐには飛べず寒雀 山口美琴。寒復習の俳句 師の声も気合い新たに寒復習 山口美琴。雪掻きの俳句 雪掻きて遠来の友待ちにけり 足立山渓。初明りの俳句 星数多消し甲斐駒の初明り 足立山渓。ねんねこの俳句 ねんねこや妻の背中に隣の児 足立山渓。初富士の俳句 大空に初富士の澄む目出度さよ 志村万香。初髪の俳句 初髪を結うて又解く朝日かな 志村万香。粉雪の俳句 境内を使い切つてる粉の雪 志村万香。年賀客の俳句 真ん中の小さき靴も年賀客 清水恵山。虎落笛の俳句 襟をたて降りる終電もがり笛 清水恵山。の俳句 どちらかと言えば幸せ除夜の鐘 清水恵山。成人の日の俳句 次々とシャッター音や成人の日 清流令子。成人の日の俳句 金髪も成人の日を最後とす 清流令子。初明りの俳句 生駒嶺の空穏やかに初明り 野田ゆたか。福茶の俳句 冷めてよし福茶に残る甘露かな 野田ゆたか。雪景色の俳句 列車待つ刻々古都の雪景色 野田ゆたか。Hp管理人 野田ゆたか。