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     藪の中季節移りて著莪の花 木村宏一
  生垣のジャスミン香り来たりけり
      新緑の香りまぶして握飯
 
   冨士仰ぐ我がふるさとの五月晴 湯澤正枝
   つややかな朝日を浴びて柿若葉
     蛙鳴き賑やかなりし学校田
 
       母の日や算盤玉の黒光 駒田暉風
    母の日や写真の歳を我は超ゆ
      風に乗り缶蹴りの声柏餅
 
      春光や体重預け陶土練る 石崎そうびん
     命日を待たずに落ちる白椿
      接待の餅を頬張り花の寺
 
     雨粒や令法の花に小さき風 有馬やよこ
    藪なかに一と花めつけ鉄線花
母の忌やとりどり供ふカーネーション
 
     風薫る坂軽やかに薬師まで 有馬たく
   山晴れて眩しきばかり躑躅咲く
     天を突く竹の子槍の林かな
 
    母の日や工員花を買ふを見ゆ 石川順一
     青草を次々抜けば鳥語聞く
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    記念日に赤一輪の薔薇を買ふ 橋本幹夫
   福耳を持ちたる家系こどもの日
      練供養蔓茶羅堂へ長き橋
 
  ネクタイはカラフルが好き麦の秋 橋本典子 
   母の日に明日咲く蕾の花を買ふ
       大胆な色を選んで更衣
 
     初夏の肺を満たせる潮かな 金城博之
     友の墓雲くつきりと夏兆す
   五月雨や団子つるりと箸を落つ
 
       中空に光集めし柿若葉 池下よし子
    もてなしの新茶の甘し道の駅
     書道展定家かづらの花匂ふ
 
    白き花あまた揺らして風薫る 小島外恵
     葉桜や街に素顔の戻りけり
     更衣こころ内まで軽くする
 
 卯の花やせんぐり咲くもこぼれるも 山口美琴
    苗売のトマト一本は鉢植へで
   孫と遊ぶ車前草相撲ランク付け
 
     白樺湖見下ろす尾根に岩鏡 足立山渓
   甲斐駒のすくつと屹てり五月晴
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    花々の声が聞こえるやうな春 志村万香
     転勤に街の別れで花は葉に
   石楠花に吸い寄せられて蜂留る
 
     出航の烏賊釣船が星となる 野田ゆたか
    勝馬の意気揚々と曳かれゆく
   薔薇の香の風の順路を巡りけり
宏一撮影/ジャスミン
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選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一撮影/棕櫚の花
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これら写真は、出句函のものを複写しました。
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平成22年5月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。著莪の花の俳句 藪の中季節移りて著莪の花 木村宏一。ジャスミンの俳句 生垣のジャスミン香り来たりけり 木村宏一。新緑の俳句 新緑の香りまぶして握飯 木村宏一。五月霽の俳句 冨士仰ぐ我がふるさとの五月晴 湯澤正枝。柿若葉の俳句 つややかな朝日を浴びて柿若葉 湯澤正枝。蛙の俳句 蛙鳴き賑やかなりし学校田 湯澤正枝。母の日の俳句 母の日や算盤玉の黒光 駒田暉風。母の日の俳句 母の日や写真の歳を我は超ゆ 駒田暉風。柏餅の俳句 風に乗り缶蹴りの声柏餅 駒田暉風。春光の俳句 春光や体重預け陶土練る いしざきそうびん。白椿の俳句 命日を待たずに落ちる白椿 いしざきそうびん。花の俳句 接待の餅を頬張り花の寺 いしざきそうびん。令法の花の俳句 雨粒や令法の花に小さき風 有馬やよこ。鉄線花の俳句 藪なかに一と花めつけ鉄線花 有馬やよこ。カーネーションの俳句 母の忌やとりどり供ふカーネ−ション 有馬やよこ。風薫るの俳句 風薫る坂軽やかに薬師まで 有馬たく。躑躅の俳句 山晴れて眩しきばかり躑躅咲く 有馬たく。竹の子の俳句 天を突く竹の子槍の林かな 有馬たく。母の日の俳句 母の日や工員花を買ふを見ゆ 石川順一。青草の俳句 青草を次々抜けば鳥語聞く 石川順一。薔薇の俳句 記念日に赤一輪の薔薇を買ふ 橋本幹夫。子供の日の俳句 福耳を持ちたる家系こどもの日 橋本幹夫。練供養の俳句 練供養蔓茶羅堂へ長き橋 橋本幹夫。麦の秋の俳句 ネクタイはカラフルが好き麦の秋 橋本典子 。母の日の俳句 母の日に明日咲く蕾の花を買ふ 橋本典子。衣替えの俳句 大胆な色を選んで更衣 橋本典子。初夏の俳句 初夏の肺を満たせる潮かな 金城博之。夏兆すの俳句 友の墓雲くつきりと夏兆す 金城博之。五月雨の俳句 五月雨や団子つるりと箸を落つ 金城博之。柿若葉の俳句 中空に光集めし柿若葉 池下よし子。新茶の俳句 もてなしの新茶の甘し道の駅 池下よし子。かずらの花の俳句 書道展定家かづらの花匂ふ 池下よし子。風薫るの俳句 白き花あまた揺らして風薫る 小島外恵。葉桜の俳句 葉桜や街に素顔の戻りけり 小島外恵。衣替えの俳句 更衣こころ内まで軽くする 小島外恵。卯の花の俳句 卯の花やせんぐり咲くもこぼれるも 山口美琴。蕃茄苗の俳句 苗売りの俳句 苗売のトマト一本は鉢植へで 山口美琴。相撲草の俳句 孫と遊ぶ車前草相撲ランク付け 山口美琴。岩鏡の俳句 白樺湖見下ろす尾根に岩鏡 足立山渓。五月晴れの俳句 甲斐駒のすくつと屹てり五月晴 足立山渓。花の春の俳句 花々の声が聞こえるやうな春 志村万香。花は葉にの俳句 転勤に街の別れで花は葉に 万香。石楠花の俳句 石楠花に吸い寄せられて蜂留る 万香。烏賊釣の俳句 出航の烏賊釣船が星となる 野田ゆたか。勝ち馬の俳句 勝馬の意気揚々と曳かれゆく 野田ゆたか。薔薇の香の俳句 薔薇の香の風の順路を巡りけり 野田ゆたか。Hp管理人 野田ゆたか。