SLの煙流れる天高し 木村宏一
新涼やSLの往く里野かな
日めくりをめくりし今朝の涼新た
水遣りて糸瓜の花を数へをり 湯澤正枝
裏山に雲すつぽりと秋めけり
飛蝗飛ぶ朝の空の晴れわたり
その裾は飛騨の里山雲の峰 駒田暉風
打ち寄せる波濤の彼方雲の峰
雲の峰烏帽子の形に崩れけり
暑気払ひ一題百句挑みけり 酒井牧人
人避けるごと片陰を拾ひけり 石崎そうびん
大仏の膝まんまるや盂蘭盆会
送火の燃殻散らし風去りぬ
一風を生みし狭庭の花射干 有馬やよこ
狗尾草過ぐる電車の指差呼
女郎花小さな風を纏ひけり
虫の音を分けゆく川の流かな 有馬たく
秋涼や鯉はぬる音あちこちに
かなかなや一声ごとに夜が明けて
泣虫のガッツポーズや草相撲 橋本幹夫
無人駅降りてまつすぐ稲の花
背もたれてブラックコーヒー今朝の秋
大花火背なに的屋の威勢よし 橋本典子
流星を待ちぬ願ひを抱きつつ
秋晴れて三国一の花嫁来
夕顔の花を残して暮れにけり 北井古石
宝塔に丈を競へる遠花火
新涼や深呼吸などしてみたり 金城博之
秋蝉や能楽堂の木洩れの日
秋涼し下駄かたことと神楽坂
見上ぐれば瞬く如し星月夜 志村小雪
酔芙蓉薄きぬ纏ひ貴かり
かなかなの声遠ければなお寂し
古希もまた一瞬のこと流れ星 野田ゆたか
神域の秋を訪はんと奥の宮
外出へ残暑にかなふ服選ぶ
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一撮影
愛称「ポニー(C-56-160)」と
愛称「貴婦人(C-57-1)」重連
この写真は、出句函のものを複写しました。
写真をクリックすると拡大します。
平成21年8月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか天高し。の俳句 SLの煙流れる天高し 木村宏一。新涼の俳句 新涼やSLの往く里野かな 木村宏一 。涼新たの俳句 日めくりをめくりし今朝の涼新た 木村宏一 。糸瓜の俳句 水遣りて糸瓜の花を数へをり 湯澤正枝。秋めくの俳句 裏山に雲すつぽりと秋めけり 湯澤正枝 。飛蝗の俳句 飛蝗飛ぶ朝の空の晴れわたり 湯澤正枝 。雲の峰の俳句 その裾は飛騨の里山雲の峰 駒田暉風。雲の峰の俳句 打ち寄せる波濤の彼方雲の峰 駒田暉風。雲の峰の俳句 雲の峰烏帽子の形に崩れけり 駒田暉風。暑気払いの俳句 暑気払ひ一題百句挑みけり 酒井牧人。片陰の俳句 人避けるごと片陰を拾ひけり 石崎そうびん。盂蘭盆会の俳句 大仏の膝まんまるや盂蘭盆会 石崎そうびん。送火の俳句 送火の燃殻散らし風去りぬ 石崎僧びん。射干の俳句 一風を生みし狭庭の花射干 有馬やよこ。狗尾草の俳句 狗尾草過ぐる電車の指差呼称 有馬やよこ。女郎花の俳句 女郎花小さな風を纏ひけり 。虫の音の俳句 虫の音を分けゆく川の流かな 有馬たく。秋涼の俳句 秋涼や鯉はぬる音あちこちに 有馬たく。かなかなの俳句 かなかなや一声ごとに夜が明けて 有馬たく。草相撲の俳句 泣虫のガッツポーズや草相撲 橋本幹夫。稲の花の俳句 無人駅降りてまつすぐ稲の花 橋本幹夫 。今朝の秋の俳句 背もたれてブラックコーヒー今朝の秋 橋本幹夫 。花火の俳句 大花火背ナに的屋の威勢よし 橋本典子。流星の俳句 流星を待ちぬ願ひを抱きつつ 橋本典子。秋晴れの俳句 秋晴れて三国一の花嫁来 橋本典子。夕顔の俳句 夕顔の花を残して暮れにけり 北井古石。花火の俳句 宝塔に丈を競へる遠花火 北井古石。新涼の俳句 新涼や深呼吸などしてみたり 金城博之。秋蝉の俳句 秋蝉や能楽堂の木洩れの日 金城博之。秋涼しの俳句 秋涼し下駄かたことと神楽坂 金城博之。星月夜の俳句 見上ぐれば瞬く如し星月夜 志村小雪。酔芙蓉の俳句 酔芙蓉薄きぬ纏ひ貴かり 志村小雪。かなかなの俳句 かなかなの声遠ければなお寂し 志村小雪 。流れ星の俳句 古希もまた一瞬のこと流れ星 野田ゆたか。秋の俳句 神域の秋を訪はんと奥の宮。残暑の俳句 外出へ残暑にかなふ服選ぶ。Hp管理人 野田ゆたか。