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      廃線の枕木覆ふ草いきれ 長嶺 勇
      つり橋の夕立煙る峡の渓
    風鈴の無心の音でありにけり
 
   杖休め田に張る水を守りにけり 森戸しうじ
   丁寧に角まで植ゑし田んぼかな
   凛としてバイク一列梅雨明けぬ
 
    トンネルを抜けて夏草匂立つ 木村宏一
 
     行く人に香り振掛け鰻焼く 駒田暉風
       目打釘笊の鰻の恍け顔
       鰻割く姿も粋に六代目
 
   花はちす揺るるは鯉のとほる道 野田ゆたか
    瀬の音も添へられ峡の夏料理
    道をしへ人との間合保ちをり
 
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
宏一の句/トンネルの先の夏草
この写真は、出句函の写真をコピーしたものです。
平成18年7月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。草いきれの俳句 廃線の枕木覆ふ草いきれ 長嶺 勇。夕立の俳句 つり橋の夕立煙る峡の渓。風鈴の俳句 風鈴の無心の音でありにけり。田水の俳句 杖休め田に張る水を守りにけり 森戸しうじ。植田の俳句 丁寧に角まで植ゑし田んぼかな。梅雨明けの俳句 凛としてバイク一列梅雨明けぬ。夏草の俳句 トンネルを抜けて夏草匂立つ 木村宏一。鰻の俳句 行く人に香り振掛け鰻焼く 駒田暉風。鰻の俳句 目打釘笊の鰻の恍け顔。鰻の俳句 鰻割く姿も粋に六代目。花はちすの俳句 花はちす揺るるは鯉のとほる道 野田ゆたか。夏料理の俳句 瀬の音も添へられ峡の夏料理。道教えの俳句 道をしへ人との間合保ちをり。