ゆつくりとゆつくり庭に水を撒く 長嶺 勇
打水にやがて膨む風を待つ
水撒きの仕舞いは前のアスファルト
目覚しをかき消してこそ油ぜみ 森戸しうじ
長谷寺や一段ごとに蝉の声
緑陰に角重たげな鹿の群れ
粗供養と記す筆穂の露けしき 野田ゆたか
広島忌汗の仲間ら黙祷す
叡山をくまなく照らし盆の月
選句は、作者別に絶対評価を行い各3句以内を抽出して
入会日順に掲示をしています。
出句者間の相対評価は行っていません。
平成16年8月 インターネット清月俳句会作品集 主宰 野田ゆたか。水まきの俳句 ゆつくりとゆつくり庭に水を撒く 長嶺 勇。打水の俳句 打水にやがて膨む風を待つ 長嶺 勇。水撒きの俳句 水撒きの仕舞いは前のアスファルト 長嶺 勇。油蝉の俳句 目覚しをかき消してこそ油ぜみ 森戸しうじ。蝉の俳句 長谷寺や一段ごとに蝉の声 森戸しうじ。緑蔭の俳句 緑陰に角重たげな鹿の群れ 森戸しうじ。露けしの俳句 粗供養と記す筆穂の露けしき 野田ゆたか。広島忌の俳句 広島忌汗の仲間ら黙祷す 野田ゆたか。盆の月の俳句 叡山をくまなく照らし盆の月 野田ゆたか。