06-f-18
[季節] 仲夏を主に三夏(6月を主に5月から7月)動物季題
[季題] 時鳥(ほととぎす)
[副題] ほとゝぎす 杜鵑(ほととぎす)
不如帰(ほととぎす) 子規(ほととぎす)
蜀魂(ほととぎす) 杜宇(ほととぎす)
俳句では春の花・秋の月・冬の雪と並んで夏を代表するものである。
小型で背面は暗灰色・風切羽はやや褐色・尾羽には黒色の地に白斑がある。
5月中旬ごろに南から渡ってきて低山帯から山地などに棲息し飛び回る。
卵を鴬などの巣に托す習性がある。
昼夜の別なく一種気迫のある鳴き方をし「てっぺんかけたか」「本尊(ほんぞん)かけたか」「特許許可局」その他いろいろに聞き做す。
またせわしく鳴く声を古人は帛(きぬ)を裂くようだといったが、実際はさほど激しい声ではない。
古くは鴬とともに初音を待ちわびるものであった。
時鳥の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 June haiku a glossary of seasonal words for haiku poets noda yutaka/[季節] 仲夏を主に三夏(6月を主に5月から7月)動物季題[季題]時鳥(ほととぎす)[副題]ほとゝぎす 杜鵑(ほととぎす)不如帰(ほととぎす)子規(ほととぎす)蜀魂(ほととぎす)杜宇(ほととぎす)副題『ほとゝぎす』の例句へ▼副題『杜鵑』の例句へ▼副題『不如帰』の例句へ 俳句では春の花・秋の月・冬の雪と並んで夏を代表するものである。小型で背面は暗灰色・風切羽はやや褐色・尾羽には黒色の地に白斑がある。5月中旬ごろに南から渡ってきて低山帯から山地などに棲息し飛び回る。卵を鴬などの巣に托す習性がある。昼夜の別なく一種気迫のある鳴き方をし「てっぺんかけたか」「本尊(ほんぞん)かけたか」「特許許可局」その他いろいろに聞き做す。またせわしく鳴く声を古人は帛(きぬ)を裂くようだといったが、実際はさほど激しい声ではない。古くは鴬とともに初音を待ちわびるものであった。/時鳥の俳句 存分に聞きぬ高野の時鳥 舘野翔鶴/時鳥の俳句 ニタ声の後の寂けさ時鳥 阿部陽子/時鳥の俳句 誰れ呼ぶや深山は静か時鳥 長嶺 勇/時鳥の俳句 明けゆかむ夜をまさぐりて時鳥 岩井純子/時鳥の俳句 時鳥声の響きて山深し 山田頼子/時鳥の俳句 時鳥鳴ひて深山欲しいまま 後藤允孝/時鳥の俳句 塔仰ぐ視野の高さに時鳥 野田ゆたか