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[季節] 仲夏(6月)        天文季題
 
[季題] 五月雨(さみだれ)
 
[副題] 五月雨るる(さみだるる)  五月雨(さつきあめ)
  
  
 
 五月雨の語の「五月」は旧暦の五月(梅雨月)をさす。
 
 梅雨期の霖雨のこと。
 
 梅雨が「雨と雨期その時季」をいうのに対して五月雨は「雨そのもの」をいうだけという違いがある。
 
 「さみだれ」の語源は諸説がありその一つに陰暦五月(さつき)の「さ」と水垂(みだ)れの「みだれ」を結んだ意というものがある。
 
 「五月雨」の言葉の多くは「さみだれ」と4音で詠まれるが作句上5音となるときは「さつきあめ」と詠まれる。
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五月雨の俳句 清月俳句歳時記/野田ゆたか遍のページです。例句は原則として文語旧仮名遣いで詠まれた有季定型の伝統的俳句を取り上げています。清月俳句会の歳時記 June haiku a  glossary of seasonal words for haiku poets-June noda yutaka/[季節] 仲夏(6月)天文季題[季題] 五月雨(さみだれ)[副題] 五月雨(さつきあめ)さみだるる副題『五月雨るる』の例句へ 副題『五月雨(さつきあめ)』の例句へ五月雨の語の「五月」は旧暦の五月(梅雨月)をさす。梅雨期の霖雨のこと。梅雨が「雨と雨期その時季」をいうのに対して五月雨は「雨そのもの」をいうだけという違いがある。「さみだれ」の語源は諸説がありその一つに陰暦五月(さつき)の「さ」と水垂(みだ)れの「みだれ」を結んだ意というものがある。/五月雨の俳句 五月雨をあつめて早し最上川 芭蕉/五月雨の俳句 五月雨の晴れて大井の川雲雀 吉井竹志/五月雨の俳句 五月雨の上がる明るさ浮御堂 西川寿賀子/五月雨の俳句 五月雨や黒々として讃岐富士 中橋京子/五月雨の俳句 五月雨に響かぬ南円堂の鉦 西村舟津/五月雨の俳句 五月雨や笑まふ羅漢に泣く羅漢 松山寿美/五月雨の俳句 五月雨で深き吉野の静寂かな 大畠宮子/五月雨の俳句 五月雨や小さな傘が殿に 清水恵山/五月雨の俳句 五月雨や芸妓の展ぐ蛇の目傘 池下よし子/五月雨の俳句 五月雨や長き踏切やつと空き 川島吉太郎/五月雨の俳句 五月雨や古き駅舎の奥三河 足立山渓/五月雨の俳句 五月雨や水都の流れどこも急 土井木賊/五月雨の俳句 五月雨や念佛湿る大師堂 戸本文雄/五月雨の俳句 五月雨やリズム正しく軒雫 辻本和子/五月雨の俳句 さみだれの水路た走る坂の道  岩本和行/五月雨の俳句 五月雨に増水激し濁り川 加藤ひかり/五月雨の俳句 五月雨や結界なりし傘の中 高橋泉也/五月雨の俳句 五月雨やチヤペルのクルス黒光り 三浦光芳/五月雨の俳句 五月雨の闇を深め空き鶏舎 野田ゆたか