02-c-02
007.gif
[季節] 初春(2月)         地理季題

[季題] 残雪(ざんせつ)

[副題] 残り雪(のこりゆき)  残る雪(のこるゆき)
 
    雪残る(ゆきのこる)
 
 
   副題『残り雪』の例句へ  副題『残る雪』の例句へ

   副題『雪残る』の例句へ

 
 春になっても消え残っている雪。
 
 北国や日本海側などでは藪陰・山陰・樹陰などに降った雪が幾日も消えずに残り残雪の期間が長い期間にわたる所もある。
 
 雪形は高い峰々の雪が解けて残雪と岩肌が描き出す模様のこと。
 
 かつては山の雪の解け具合を表す雪形が田植えや種蒔きの時期を知る目安であったりして農時暦の役をはたしたりもしていた。
次へ
次へ
先頭へ
先頭へ
残雪の俳句 清月俳句歳時記2月の俳句のページです。noda yutaka haiku 例句は、現在作句活動中の有季定型伝統俳句の歳時記です。編者野田ゆたかは、平成22年1月現在、インターネット俳句「清月」を主宰しています。大阪清月庵 大阪府枚方市 京都清月庵 京都府木津川市 [季節] 初春(2月)地理季題[季題] 残雪(ざんせつ)[副題] 雪残る(ゆきのこる)残る雪(のこるゆき)春になっても消え残っている雪。北国や日本海側などでは、藪陰、山陰、樹陰などに降った雪が幾日も消えずに残り、残雪の期間が相当長い。雪形は、高い峰々の雪が解けて残雪と岩肌が描き出す模様のこと。かつては山の雪の解け具合を表す雪形が、田植えや種蒔きの時期を知る目安であり、欠かせない農時暦であった。<例句>比叡の残雪の俳句 山襞の残雪比叡を明るうす 西川寿賀子。残雪の俳句 残雪や曽って一揆のありし村 貫野 浩。残雪の俳句 残雪の峠歩荷の一人越ゆ 稲福昌一。残雪の俳句 残雪の比良連峰の谿の襞 西村舟津。奥の院残雪の俳句 残雪の急坂を行く奥の院 土井木賊。息吹残雪の俳句 残雪の遠ちの伊吹嶺雲鎖す 岸野幸子。残雪の俳句 雲晴れて残雪仰ぐ茶臼岳 佐藤花枝。残雪の俳句 残雪や日溜に牛動かざる 三浦光芳。飛騨の残雪の俳句 残雪の白山仰ぐ飛騨の里 松宮育子。残雪の俳句 残雪や竹の青さの輝けり  有馬たく。伊那残雪の俳句 残雪や伊那七谷の夕日澄む 西岡甲子。残雪の俳句 打ち寄せる波に残雪消えにけり 若村柾矢。残雪の俳句 残雪や合掌づくりの軒ひくく 湯沢正枝。残雪の俳句 残雪を撥ねて庭木の凛と立つ 堀尾早苗。白馬残雪の俳句 残雪の白馬天削ぎ峙てる 田中茂治。残雪の俳句 残雪の山並四方に甲斐の国 渡辺伝三。息吹の残雪の俳句 残雪の伊吹稜線なだらかに 辻多津子。残雪の俳句 残雪の尾根の輝く朝日かな 山口美琴。若狭の残雪の俳句 残雪の若狭守り継ぐ神宮寺 野田ゆたか。