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高橋泉也の第11句集「春隣」の第5ページです。走馬灯の俳句 晩歳の闇夜に回る走馬灯。敗戦忌の俳句 筆洗ひ写経の一筆敗戦忌。秋暑しの俳句 秋暑しスマホ群がる駅ベンチ。
芒原の俳句 昏れゆけば百鬼の遊ぶ芒原。芒原の俳句 芒原点となりゆく漢かな。葡萄の俳句 葡萄棚河内と大和つなぎけり。