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高橋泉也の第11句集「春隣」の第4ページです。梅雨兆すの俳句 梅雨兆す空港島に暈の月。梅雨籠りの俳句 今置いた眼鏡を探し梅雨籠。翡翠の俳句 翡翠の鋭き眼水を刺す。涼み舟の俳句 城濠の影を揺らして涼み舟。納涼の俳句 欄干に凭れて涼む宿の下駄。黒南風の俳句 忽ちの黒南風に木木騒ぎたて。