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高橋泉也第8句集「歳旦」の第5ページです。残花の俳句 所思あまた出ては消えゆく残花かな。壬生念仏の俳句 鬼女の出に固唾をのむや壬生念仏。壬生念仏の俳句 炮烙を抛り割らるる壬生念仏。藤の俳句 藤一樹五尺四方に房垂らせ。桐の花の俳句 忘るるも老いの才覚桐の花。海桐の俳句 花海桐潮のにほひの只中に。