１月１７日　開催

　　　　　　飛火野の起伏輝く霜日和　松山寿美
　　　　　　　　寒林の幣白々と山祠
　　　　　参道の石なべて神注連飾る

　　　　　　　古里を偲ぶ杜氏唄寒造　田中茂治
　　　　　　神饌田鋤く土黒々と春隣
　　　トラクターの螺子締め直し農始

　　　　見ゆるやふ改元の春賑はひが　田村昌平
　　　破れ築地越しの蝋梅咲きそむる
　　　　除夜の鐘大八洲に鳴りつづく

　　　　　　　木津川の冬草青し長堤　野田ゆたか
　　仮名遣ひそのまま読む子歌かるた
　　　　　産土の千木よりこぼれ初雀

 

･････　選者　岬　　　忠　詠　･････

 

　 日々無聊託つ一人居日脚伸ぶ
　　終の色解く冬ばらの偽らず
　　冬菜畑結界として恭仁京祉

平成３１年１月の木津川俳句会作品集です。木津川俳句会の所在地　京都府木津川市。
／日脚伸ぶの俳句　日々無聊託つ一人居日脚伸ぶ　村上唯志／冬薔薇の俳句　終の色解く冬ばらの偽らず　村上唯志／冬菜の俳句　冬菜畑結界として恭仁京祉　村上唯志／笹もってこいの俳句　笹もつてこいに優しき京恵比須　西村舟津／探梅の俳句　探梅の磴尽き海の展ききし　西村舟津／悴みの俳句　悴みし身をほどきたる饂飩かな　西村舟津／寒牡丹の俳句　み仏の掌のごと可愛ひ寒牡丹　林　雄次郎／鮎帽子の俳句　誰が被せし冬帽似合ふ辻地蔵　林　雄次郎／かいつぶりの俳句　離れ浮く親をめがけてかいつぶり　林　雄次郎／霜の俳句　飛火野の起伏輝く霜日和　松山寿美／寒林の俳句　寒林の幣白々と山祠　松山寿美／注連飾るの俳句　参道の石なべて神注連飾る　松山寿美／寒造の俳句　古里を偲ぶ杜氏唄寒造　田中茂治／春隣の俳句　神饌田鋤く土黒々と春隣　田中茂治／農始めの俳句　トラクターの螺子締め直し農始　田中茂治／春の俳句　見ゆるやふ改元の春賑はひが　田村昌平／蝋梅の俳句　破れ築地越しの蝋梅咲きそむる　田村昌平／除夜の鐘の俳句　除夜の鐘大八洲に鳴りつづく　田村昌平／冬草の俳句　木津川の冬草青き長堤　野田ゆたか／歌留多の俳句　仮名遣ひそのまま読む子歌かるた　野田ゆたか／初雀の俳句　産土の千木よりこぼれ初雀　野田ゆたか ご挨拶　当開催報告は本紙の終刊に伴い今月を以て閉鎖いたします　管理人　野田ゆたか