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		    高々と咲いて辛夷の空となる 松山寿美
  
		     二月堂脊山揺るがす春一番
  
		 
  
		      卒業の椅子三百や体育館 西村舟津
  
		    木目込みのおもわ幼き雛かな
  
		 
  
		   サッカーの少年春光蹴り上ぐる 長嶺 勇
  
		      真青なる空に一点揚雲雀
  
		 
  
		       広い空連れて戻りし燕 林  
		雄次郎
  
		     老梅になほ咲く力残りをり
  
		 
  
		       猛烈な春一番に驚きぬ 田村昌平
  
		   紙衣にも疲れの見えし修二会僧
  
		 
  
		     流し雛遠流の波に逆巻ける 田中茂治
  
		    若鮎の日の斑を返す浅瀬かな
  
		 
  
		    鯉こくを啜り八荒聞く夜かな 野田ゆたか
  
		    鏡には見えぬ春塵くしけづる
  
		 
  
		・・・・・ 選者 岬   忠 詠 ・・・・・
  
		
  
		 鴨の引くことぶれ続く湖日和
  
		   
		院の今日新しき草を踏む
  
		
  
		
	 
	
	
		八荒の俳句 鯉こくを啜り八荒聞く夜かな 野田ゆたか/春塵の俳句 鏡には見えぬ春塵くしけづる 野田ゆたか/辛夷の俳句 高々と咲いて辛夷の空となる 松山寿美/春一番の俳句 二月堂脊山揺るがす春一番 松山寿美/卒業の俳句 卒業の椅子三百や体育館 西村舟津/雛の俳句 木目込みのおもわ幼き雛かな 西村舟津/春光の俳句 サッカーの少年春光蹴り上ぐる 長嶺 勇/雲雀の俳句 真青なる空に一点揚雲雀 長嶺 勇/燕の俳句 広い空連れて戻りし燕 林 雄次郎/老梅の俳句 老梅になほ咲く力残りをり 林 雄次郎/春一番の俳句 猛烈な春一番に驚きぬ 田村昌平/修二会の俳句 紙衣にも疲れの見えし修二会僧 田村昌平/流し雛の俳句 流し雛遠流の波に逆巻ける 田中茂治/若鮎の俳句 若鮎の日の斑を返す浅瀬かな 田中茂治/鴨の俳句 鴨の引くことぶれ続く湖日和 村上唯志/草を踏むの俳句 退院の今日新しき草を踏む 村上唯志/2018年(平成30年)3月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。