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8月18日 開催
    二十年二夫にまみえず墓洗ふ 松山寿美
    神住むと伝はる苑の水澄める
 
    水打つて灯点しころの先斗町 稲福昌一
     灯も音も消して祭の警備艇
 
     棚経の僧忙しげに愛想よく 西村舟津
     六道の辻片蔭もなかりけり
 
   父母の背を流すかに墓洗ひをり 長嶺 勇
     大玉の西瓜両手に持て余す
 
    売り声の太さ秋刀魚の新しき 林 雄次郎
   酔ふ芙蓉勢はざる芙蓉戸毎咲き
 
パーティーの果てて芙蓉の酔ひ痴れる 田中茂治
     生身魂正午の鐘に咽び泣く
 
     蜩の鳴き細り山暮れゆける 野田ゆたか
     二男二女育てし母の墓洗ふ
 
・・・・・ 選者 岬   忠 詠 ・・・・・
 
  浜木綿は実に安乗岬飛沫そむ
 門火焚く戸口に五山昏れゆける
/ひぐらしの俳句 蜩の鳴き細り山暮れゆける 野田ゆたか/墓洗うの俳句 二男二女育てし母の墓洗ふ 野田ゆたか/墓洗うの俳句 二十年二夫にまみえず墓洗ふ 松山寿美/水澄むの俳句 神住むと伝はる苑の水澄める 松山寿美/水打つの俳句 水打つて灯点しころの先斗町 稲福昌一/祭りの俳句 灯も音も消して祭の警備艇 稲福昌一/棚経の俳句 棚経の僧忙しげに愛想よく 西村舟津/片蔭の俳句 六道の辻片蔭もなかりけり 西村舟津/墓洗うの俳句 父母の背を流すかに墓洗ひをり 長嶺 勇/西瓜の俳句 大玉の西瓜両手に持て余す 長嶺 勇/秋刀魚の俳句 売り声の太さ秋刀魚の新しき 林 雄次郎/芙蓉の俳句 酔ふ芙蓉勢はざる芙蓉戸毎咲き 林 雄次郎/芙蓉の俳句 パーティーの果てて芙蓉の酔ひ痴れる 田中茂治/生身魂の俳句 生身魂正午の鐘に咽び泣く 田中茂治/浜木綿の実の俳句 浜木綿は実に安乗岬飛沫そむ 岬忠/門火の俳句 門火焚く戸口に五山昏れゆける 岬忠/2016年(平成28年)8月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。