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6月27日 開催
   担ぎ来て山門に結ふ茅の輪かな 西村舟津
   梅雨滂沱閉ざして暗き四方の景
 
     坂町の静かな暮らし花石榴 林 雄次郎
   咲き満ちてもろく崩るる泰山木
 
  飛火野のがらんどうなる涼しさよ 松山寿美
     葭簾風に揺れゐる奈良格子
 
     蚊喰鳥逢魔ヶ時を跋扈せる 稲福昌一
     豊穣の誘ふ梅雨と思へども
 
     竿撓ふほど玉葱の吊しあり 長嶺 勇
       幽玄の闇深々と蛍舞ふ
 
     万緑の要塞の島目路にせる 森本恭生

     疲鵜の手綱捌きて叱咤せる 野田ゆたか
      尺蠖や少し鯖読む生れ年

・・・・・ 選者 岬   忠 詠 ・・・・・
 
  こきりこを唄ひ媼の夏炉守る
 人気なきキャンパス不気味蚊喰鳥
茅の輪の俳句 担ぎ来て山門に結ふ茅の輪かな 西村舟津。梅雨の俳句 梅雨滂沱閉ざして暗き四方の景 西村舟津。石榴の花の俳句 坂町の静かな暮らし花石榴 林雄次郎。泰山木の花の俳句 咲き満ちてもろく崩るる泰山木 林雄次郎。涼しの俳句 飛火野の俳句 飛火野のがらんどうなる涼しさよ 松山寿美。葭簾の俳句 葭簾風に揺れゐる奈良格子 松山寿美。蚊喰鳥の俳句 蚊喰鳥逢魔ヶ時を跋扈せる 稲福昌一。梅雨の俳句 豊穣の誘ふ梅雨と思へども 稲福昌一。玉葱の俳句 竿撓ふほど玉葱の吊しあり 長嶺 勇。蛍の俳句 幽玄の闇深々と蛍舞ふ 長嶺 勇。万緑の俳句 万緑の要塞の島目路にせる 森本恭生。鵜の俳句 疲鵜の手綱捌きて叱咤せる 野田ゆたか。尺蠖の俳句 尺蠖や少し鯖読む生れ年 野田ゆたか。夏炉の俳句 こきりこを唄ひ媼の夏炉守る 岬忠。蚊喰鳥の俳句 人気なきキャンパス不気味蚊喰鳥 岬忠。2013年(平成25年)6月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。