１２月１０日　開催

 

　　　　　朝の日を弾き音なき霧氷林　稲福昌一
　　　　　尖る音ばかり溢れし師走街
　　　　　雪吊に運び込まれし縄五噸

　霧氷の俳句　朝の日を弾き音なき霧氷林　稲福昌一。師走の俳句　尖る音ばかり溢れし師走街　稲福昌一。雪吊の俳句　雪吊に運び込まれし縄五噸　稲福昌一。冬日の俳句　飛火野の広さ冬日のある広さ　松山寿美。枯草の俳句　枯草の野面を渡る風粗し　松山寿美。霞の俳句　浮御堂の俳句　八景は冬の霞に浮御堂　松山寿美。鴨の俳句　釣人に慣れて水尾引く鴨の池　西村舟津。枇杷の花の俳句　犇めくも目立たぬ色や枇杷の花　西村舟津。枯木の俳句　一切を捨てオブゼェとして枯木　西村舟津。年用意の俳句　境内に始まってゐる年用意　野田ゆたか。炭火の俳句　焼き鳥の俳句　焼鳥の炉にこだはりの炭火かな　野田ゆたか。師走の俳句　ルミナリエの俳句　ルミナリエてふ華やぎも師走かな　野田ゆたか。２０１２年(平成２４年)１２月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。