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9月23日 開催
     靡き初む風の高さとなる芒 稲福昌一
     霧荒び来て草千里埋めけり
 
  みんみんの中かなかなの声を待つ 林 雄次郎
   直立のまま燃え尽きし曼珠沙華
 
    鳴く虫に団欒の灯を落しけり 西村舟津
     一葉落つ乾きし音の遊歩道
 
      月今宵視野整ひて心澄む 門田窓城
   風は燦コスモス揃ひ揺るるとき
 
  昨夜の雨いつきに秋を引きよせて 松山寿美
     大塔を隈無く照らす月今宵
 
      瓔珞は夫の寄進よ秋高し 水野惠以
     木漏日に光つづける竹の春
 
    ささ濁る楢の小川の野分あと 野田ゆたか
      雨がちに咲き竜胆の濃紫
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・

  ありなしの風に華やぐ秋桜
  十二妃の墓所に侍りし彼岸花
芒の俳句 靡き初む風の高さとなる芒 稲福昌一。霧の俳句 霧荒び来て草千里埋めけり 稲福昌一。みんみんの俳句 みんみんの中かなかなの声を待つ 林雄次郎。曼珠沙華の俳句 直立のまま燃え尽きし曼珠沙華 林雄次郎。鳴く虫の俳句 鳴く虫に団欒の灯を落しけり 西村舟津。遊歩道の俳句 一葉の俳句 一葉落つ乾きし音の遊歩道 西村舟津。月今宵の俳句 月今宵視野整ひて心澄む 門田窓城。コスモスの俳句 風は燦コスモス揃ひ揺るるとき 門田窓城。秋の俳句 昨夜の雨の俳句 昨夜の雨いつきに秋を引きよせて 松山寿美。月今宵の俳句 大塔を隈無く照らす月今宵 松山寿美。秋高しの俳句 瓔珞の俳句 瓔珞は夫の寄進よ秋高し 水野惠以。竹の春の俳句 木漏日に光つづける竹の春 水野惠以。野分の俳句 楢の小川の俳句 ささ濁る楢の小川の野分あと 野田ゆたか。竜胆の俳句 雨がちに咲き竜胆の濃紫 野田ゆたか。秋桜の俳句 ありなしの風に華やぐ秋桜 西ア佐知。彼岸花の俳句 十二妃の俳句 十二妃の墓所に侍りし彼岸花 西ア佐知。2011年(平成23年)9月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。