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7月19日 開催
     噴水の秀を踊らせて円舞曲 稲福昌一
    梅雨明けと諾ふ風の軽さかな

      夫の顔知らぬ孫達墓洗ふ 
松山寿美
    梅花藻に比良伏水の豊かかな

    城山を攻めてつつみて夕立急 
門田窓城
  校正を終ふ日のビール冷やしおく

      月涼し一息ついて万歩計 
宇都宮美智子
    生駒嶺のかき曇りたる大夕立

  雨傘を日傘に見栄ももなかりけり 
西村舟津
   オホーツクの海の暗さや月見草

    周航のロマンひもとく館の凉 林 雄次郎
   簗壷を見しより気持萎えにけり

    忍び寄る気配晩夏を色濃にす 
野田ゆたか
    徒労との思ひ打消し草を引く
 
・・・・・ 選者 西 ア 佐 知 詠 ・・・・・

  堂涼し阿修羅の像の視線に居
   炎天や黙して白き庭の石
 
 
  
噴水の俳句 噴水の秀を踊らせて円舞曲 稲福昌一。梅雨明けの俳句 梅雨明けと諾ふ風の軽さかな 稲福昌一。墓洗うの俳句 夫の顔知らぬ孫達墓洗ふ 松山寿美。梅花藻の俳句 梅花藻に比良伏水の豊かかな 松山寿美。夕立の俳句 城山を攻めてつつみて夕立急 門田窓城。ビールの俳句 校正を終ふ日のビール冷やしおく 門田窓城。月涼しの俳句 月涼し一息ついて万歩計 宇都宮美智子。大夕立の俳句 生駒嶺のかき曇りたる大夕立 宇都宮美智子。日傘の俳句 雨傘を日傘に見栄ももなかりけり 西村舟津。月見草の俳句 オホーツクの海の暗さや月見草 西村舟津。涼しの俳句 周航のロマンひもとく館の凉 林 雄次郎。魚簗壺の俳句 簗壷を見しより気持萎えにけり 林 雄次郎。晩夏の俳句 忍び寄る気配晩夏を色濃にす 野田ゆたか。草を引くの俳句 徒労との思ひ打消し草を引く 野田ゆたか。涼しの俳句 堂涼し阿修羅の像の視線に居 西ア佐知。炎天の俳句 炎天や黙して白き庭の石 西ア佐知。2008年(平成20年)7月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。