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		    膝に来て粽の紐を解けと言ふ 稲福昌一
  
		        脈打ちて命漲る袋角
  
		  
		
  
		   新樹道木々の湿り香濃くありぬ 松山寿美
  
		   雨ふふむ玉巻く芭蕉解きそむる
  
		
  
		      樟若葉出口の暗き史料館 林  
		雄次郎
  
		   走り書き添えて新茶の届きけり
  
		  
		
  
		    卯波立つ干されてありし命綱 宇都宮美智子
  
		  子を産んで猫穏やかな音を洩らす
  
		
  
		   こきり子の音に五箇山祭り更く 西村舟津
  
		    静寂のダム湖を包む新樹かな
  
		  
		
  
		  ひといろの波をのたりとポピー園 門田窓城
  
		    さやさやと風燦々と松葉降る
  
		  
		
  
		  少しづつ馴れきし夜目に新樹の香 野田ゆたか
  
		     恩光を花にとどめし山法師
  
		
  
		・・・・・ 選者 西  
		ア 佐 知 詠 ・・・・・
  
		
  
		  籬より匂ふ卯の花月夜かな
  
		  山気充つ朝の勤行山法師
  
		
  
		
	 
	
	
		粽の俳句 膝に来て粽の紐を解けと言ふ 稲福昌一。袋角の俳句 脈打ちて命漲る袋角 稲福昌一。新樹の俳句 新樹道木々の湿り香濃くありぬ 松山寿美。玉巻く芭蕉の俳句 雨ふふむ玉巻く芭蕉解きそむる 松山寿美。樟若葉の俳句 樟若葉出口の暗き史料館 林 雄次郎。新茶の俳句 走り書き添えて新茶の届きけり 林 雄次郎。卯浪の俳句 卯波立つ干されてありし命綱 宇都宮美智子。子猫の俳句 子を産んで猫穏やかな音を洩らす 宇都宮美智子。五箇山祭りの俳句 こきり子の音に五箇山祭り更く 西村舟津。新樹の俳句 静寂のダム湖を包む新樹かな 西村舟津。ポピーの俳句 ひといろの波をのたりとポピー園 門田窓城。松葉降るの俳句 さやさやと風燦々と松葉降る 門田窓城。新樹の俳句 少しづつ馴れきし夜目に新樹の香 野田ゆたか。山法師の俳句 恩光を花にとどめし山法師 野田ゆたか。卯の花の俳句 籬より匂ふ卯の花月夜かな 西ア佐知。山法師の俳句 山気充つ朝の勤行山法師 西ア佐知。2008年(平成20年)5月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。