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		   心地よき孤独ありけり日向ぼこ 稲福昌一
  
		   日短か言ひそびれたる悔ひとつ
  
		  
		
  
		     意気天を衝くや雪吊整ひし 門田窓城
  
		     雪吊師創りし苑の新たの美
  
		  
		
  
		     無残と云ふ事の他なし枯蓮 宇都宮美智子
  
		    ほろと酔ひ本音を漏らす年忘
  
		  
		
  
		   いささかの悔恨ありし日記果つ 松山寿美
  
		   あばれ棕櫚がんじがらめの冬構
  
		  
		
  
		     霊場に一打の鐘や冬ざるる 西村舟津
  
		     真新し朱の楼門に冬日射す
  
		
  
		   著ぶくれし寡黙の人を信じをり 林  
		雄次郎
  
		       事始伝承の所作京言葉
  
		
  
		     罪のなき枯萩の叢括らるる 野田ゆたか
  
		     拍子木の音跳返す寒さかな
  
		 
  
		 
  
		・・・・・ 選者 西  
		ア 佐 知 詠 ・・・・・
  
		
  
		  伝言板文字の流れて駅師走
  
		 一年の越しかた良しと柚子風呂に
  
		
  
		  
		 
  
		 
  
		  
		  
  
		
	 
	
	
		日向ぼこの俳句 心地よき孤独ありけり日向ぼこ 稲福昌一。日短の俳句 日短か言ひそびれたる悔ひとつ 稲福昌一。雪吊の俳句 意気天を衝くや雪吊整ひし 門田窓城。雪吊の俳句 雪吊師創りし苑の新たの美 門田窓城。枯萩の俳句 罪のなき枯萩の叢括らるる 野田ゆたか。拍子木の俳句 拍子木の音跳返す寒さかな 野田ゆたか。枯蓮の俳句 無残と云ふ事の他なし枯蓮 宇都宮美智子。年忘れの俳句 ほろと酔ひ本音を漏らす年忘 宇都宮美智子。日記果つの俳句 いささかの悔恨ありし日記果つ 松山寿美。冬構の俳句 あばれ棕櫚がんじがらめの冬構 松山寿美。冬ざれの俳句 霊場に一打の鐘や冬ざるる 西村舟津。冬日の俳句 真新し朱の楼門に冬日射す 西村舟津。着ぶくれの俳句 著ぶくれし寡黙の人を信じをり 林 雄次郎。事始の俳句 事始伝承の所作京言葉 林 雄次郎。駅師走の俳句 伝言板文字の流れて駅師走 西ア佐知。柚子風呂の俳句 一年の越しかた良しと柚子風呂に 西ア佐知。2007年(平成19年)12月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。