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		      日本一高き吊橋鷹舞へり 稲福昌一
  
		     冬帝になほも噴煙猛りをり
  
		    張り終へし雪吊の縄風に啼く
  
		  
		
  
		        雪山の懐深く般若窟 宇都宮美智子
  
		   聖樹の灯洩れくる新居華やげり
  
		    霜月や机上にいつも電子辞書
  
		  
		
  
		     榾尻の湯気に謎めく自在鉤 門田窓城
  
		    間をおいて警策しかと臘八会
  
		     枯尾花疲れ果てたる姿なほ
  
		  
		
  
		      歌仙額鴨居に連ね冬暗し 西村舟津
  
		    店先に無念の河豚の並べらる
  
		      苔鎧ふ不動に捧ぐ冬の水
  
		  
		
  
		  寂しさの身に添ふころや枇杷の花 松山寿美
  
		     顔見世や街で出合し藤十郎
  
		    招堤寺仮屋根のまま年暮るる
  
		  
		
  
		     揃へたる庭木の高さ年用意 池末あけみ
  
		    野良猫に話しかけもし漱石忌
  
		     白秋の生家の障子貼替へて
  
		 
  
		     歳末や人の流れに逆らわず 林  
		雄次郎
  
		     橋詰の交番に入る冬日かな
  
		     広重の画法の如き冬田かな
  
		
	 
	
	
	
	
	
	
	
		 
  
		    菊枯て水遣ホースとぐろ巻く 野田ゆたか
  
		    霜夜更け佳境に入りぬ大宇宙
  
		   ホイッスル吹ける車掌の息白し
  
		
  
		 
  
		  
		 
  
		 
  
		・・・・・ 選者 西  
		ア 佐 知 詠 ・・・・・
  
		 
  
		  冬ざるる景に火を噴く桜島
  
		  初雪や磴は急なる五合庵
  
		  木枯や欅もつとも揉まれをり
  
		
	 
	
	
	
	
	
		平成18年12月木津川俳句会 月例句会の開催報告 管理人 野田ゆたか/鷹の俳句 日本一高き吊橋鷹舞へり 稲福昌一。冬帝の俳句 冬帝になほも噴煙猛りをり 稲福昌一。雪吊りの俳句 張り終へし雪吊の縄風に啼く 稲福昌一。枯菊の俳句 菊枯て水遣ホースとぐろ巻く 野田ゆたか。霜夜の俳句 霜夜更け佳境に入りぬ大宇宙 野田ゆたか。息白しの俳句 ホイッスル吹ける車掌の息白し 野田ゆたか。雪山の俳句 雪山の懐深く般若窟 宇都宮美智子。聖樹の俳句 聖樹の灯洩れくる新居華やげり 宇都宮美智子。霜月の俳句 霜月や机上にいつも電子辞書 宇都宮美智子。榾の俳句 榾尻の湯気に謎めく自在鉤 門田窓城。臘八会の俳句 間をおいて警策しかと臘八会 門田窓城。枯尾花の俳句 枯尾花疲れ果てたる姿なほ 門田窓城。冬の俳句 歌仙額鴨居に連ね冬暗し 西村舟津。河豚の俳句 店先に無念の河豚の並べらる 西村舟津。冬の水の俳句 苔鎧ふ不動に捧ぐ冬の水 西村舟津。枇杷の花の俳句 寂しさの身に添ふころや枇杷の花 松山寿美。顔見世の俳句 顔見世や街で出合し藤十郎 松山寿美。年の暮の俳句 招堤寺仮屋根のまま年暮るる 松山寿美。年用意の俳句 揃へたる庭木の高さ年用意 池末あけみ。漱石忌の俳句 野良猫に話しかけもし漱石忌 池末あけみ。障子貼るの俳句 白秋の生家の障子貼替へて 池末あけみ。歳末の俳句 歳末や人の流れに逆らわず 林雄次郎。冬日の俳句 橋詰の交番に入る冬日かな 林雄次郎。冬田の俳句 広重の画法の如き冬田かな 林雄次郎。冬ざれの俳句 冬ざるる景に火を噴く桜島 西ア佐知。初霜の俳句 初雪や磴は急なる五合庵 西ア佐知。木枯の俳句 木枯や欅もつとも揉まれをり 西ア佐知。