4月15日 開催
情念のこと切れしごと落椿 西村舟津
散り急ぐ花を惜しめり浮見堂
原色の規矩端然とチューリップ 門田窓城
九体仏視線集めて塔うらら
十三重塔を要に緑立つ 松山寿美
裏木戸に呼ばれ連翹明りかな
からたちの花に沿ひゆく舟路かな 池末あけみ
白秋の町のからたち咲きにけり
原発を望む岬の海雲採る 林
雄次郎
父の方ばかり目で追ふ新入生
黄沙来る風神しかめ面をして 宇都宮美智子
つちふるや夕日は色を失へり
どこまでも逃水つづく湖岸道 野田ゆたか
朱の鳥居浮かべて湖畔風光る
・・・・・ 選者 西
ア 佐 知 詠 ・・・・・
本陣に出入り許されゐる燕
城仰ぎ桜明りに読む由来
平成18年4月木津川俳句会 月例句会の開催報告 管理人 野田ゆたか/落椿の俳句 情念のこと切れしごと落椿 西村舟津。花惜しむの俳句 散り急ぐ花を惜しめり浮見堂 西村舟津。チューリップの俳句 原色の規矩端然とチューリップ 門田窓城。麗らの俳句 九体仏視線集めて塔うらら 門田窓城。緑の俳句 十三重塔を要に緑立つ 松山寿美。連翹の俳句 裏木戸に呼ばれ連翹明りかな 松山寿美。枸橘の俳句 からたちの花に沿ひゆく舟路かな 池末あけみ。枸橘の俳句 白秋の町のからたち咲きにけり 池末あけみ。海雲の俳句 原発を望む岬の海雲採る 林雄次郎。新入生の俳句 父の方ばかり目で追ふ新入生 林雄次郎。黄沙の俳句 黄沙来る風神しかめ面をして 宇都宮美智子。霾の俳句 つちふるや夕日は色を失へり 宇都宮美智子。逃げ水の俳句 どこまでも逃水つづく湖岸道 野田ゆたか。風光るの俳句 朱の鳥居浮かべて湖畔風光る 野田ゆたか。燕の俳句 本陣に出入り許されゐる燕 西ア佐知。桜の俳句 城仰ぎ桜明りに読む由来 西ア佐知。