5月21日 開催
打ち返す波きらめきて新樹光 宇都宮美智子
葉桜となりしみ吉野風さわぐ
火の島へ卯波蹴立てて帰り船 稲福昌一
海分つ若松の砂洲渡りけり
日時計の影濃くありぬ園五月 松山寿美
薔薇園の人の流れの緩やかに
城下町よぎる水音風は初夏 門田窓城
風若葉心ほぐるる虚子の塔
既に型生れつつあり袋角 西村舟津
燦爛と階を落ち来る作り滝
繍毬花白き重さを活けらるる 池末あけみ
一斉に植田となりし伊賀盆地
まくなぎを適わぬまでも追ひ払ひ 布野 壽
過疎村の一大行事山開
隠沼を埋め尽くして菱の花 林
雄次郎
到来の旬を炊きあげ豆の飯
葉桜や哲学の道小暗くす 野田ゆたか
新緑の道果つところ湖展け
・・・・・ 選者 西 �ア 佐 知 詠 ・・・・・
世に遠く結ぶ草庵苔の花
遅れ咲く都忘れや遠流の地
昌一の句
火の島=桜島、青ケ島など火山が噴火している島。
海を分かつ松の砂洲=京都・丹後の天橋立
窓城の句
虚子の塔=虚子が延暦寺に滞在した経験を基に
書いた「風流懺法」で、延暦寺にあり。
あけみの句
繍毬花=てまりばな。
雄次郎の句
隠沼=こもりぬ/かくれぬま。「隠沼を」5音で
詠むので「こもりぬを」と読む。
草、水草などで覆われていて上から見えない沼。
佐知の句
遠流=おんる/をんる。
律令制に定めた流罪のうち最も重いもの。
京都からの距離が遠い伊豆、安房、常陸、
佐渡、隠岐、土佐などへ。
新樹の俳句 打ち返す波きらめきて新樹光 宇都宮美智子の俳句。葉桜の俳句 葉桜となりしみ吉野風さわぐ。卯波の俳句 火の島へ卯波蹴立てて帰り船。稲福昌一の俳句。若松の俳句 海分つ若松の砂洲渡りけり。五月の俳句 日時計の影濃くありぬ園五月 松山寿美の俳句。薔薇の俳句 薔薇園の人の流れの緩やかに。初夏の俳句 城下町よぎる水音風は初夏 門田窓城の俳句。若葉の俳句 風若葉心ほぐるる虚子の塔。袋角の俳句 既に型生れつつあり袋角 西村舟津の俳句。作り滝の俳句 燦爛と階を落ち来る作り滝。繍毬花の俳句 繍毬花白き重さを活けらるる 池末あけみの俳句。植田の俳句 一斉に植田となりし伊賀盆地。まくなぎの俳句 まくなぎを適わぬまでも追ひ払ひ 布野壽の俳句。山開きの俳句 過疎村の一大行事山開。菱の花の俳句 隠沼を埋め尽くして菱の花 林雄次郎の俳句。豆飯の俳句 到来の旬を炊きあげ豆の飯。葉桜の俳句 葉桜や哲学の道小暗くす 野田ゆたかの俳句。新緑の俳句 新緑の道果つところ湖展け。選者 西�ア佐知の俳句 苔の花の俳句 世に遠く結ぶ草庵苔の花。都忘れの俳句 遅れ咲く都忘れや遠流の地 2005年(平成17年)6月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。