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7月17日 開催
    白樺に寄りたる避暑の旅写真 西ア佐知
   噴水の園にやちまたありにけり

      冷奴名所は水の名所かな 
寺本光堂
  草も刈る風も刈られてをりにけり

     水打つやたちまち乾く石畳 
松山寿美
    日盛の直哉旧居はひっそりと

    応挙の絵揚げ月鉾なりしかな 
池末あけみ
   母許の蚊帳の破れもなつかしく

     花合歓や淡色と言ふ風夕べ 
門田窓城
  噴水の穂の解くリズムありにけり

     空蝉の寄りどころなき石畳 
宇都宮美智子
    通り雨晴れて舟屋の灯の涼し

       金銀の扇返して鉾進む 
西村舟津
    オホーツクよりの海風月見草

      二上の蒼穹に立つ雲の峰 林 雄次郎
    滝音を背に惜しみつつ山下る
 
 
  
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     弁当を手早く仕舞ひ三尺寝 布野 壽
  船虫に指揮者ゐるかに散りにけり

    火の島の景遠ざけて海霧荒ぶ
 稲福昌一
     稲荷社は宮の緑蔭それも奧

     山鉾の建ちて長刀雲を切る
 野田ゆたか
   道をしへ右か左かどっちやねん
 
 
・・・・・ 選者 山 口 正 秋 詠 ・・・・・
 
  宮に湧く真清水掬ぶ紙コップ
  崩れてはまた立ち上る雲の峰
 
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避暑の俳句 白樺に寄りたる避暑の旅写真 西ア佐知。噴水の俳句 噴水の園にやちまたありにけり。冷奴の俳句 冷奴名所は水の名所かな 寺本光堂。草刈の俳句 草も刈る風も刈られてをりにけり。打ち水の俳句 水打つやたちまち乾く石畳 松山寿美。日盛の俳句 日盛の直哉旧居はひっそりと。鉾の俳句 祇園祭の俳句 応挙の絵揚げ月鉾なりしかな 池末あけみ。蚊帳の俳句 母許の蚊帳の破れもなつかしく。合歓の花の俳句 花合歓や淡色と言ふ風夕べ 門田窓城。噴水の俳句 噴水の穂の解くリズムありにけり。空蝉の俳句 空蝉の寄りどころなき石畳 宇都宮美智子。涼しの俳句 通り雨晴れて舟屋の灯の涼し。祇園祭の俳句 金銀の扇返して鉾進む。西村舟津 月見草の俳句 オホーツクよりの海風月見草。雲の峰の俳句 二上の蒼穹に立つ雲の峰 林雄次郎。滝の俳句 滝音を背に惜しみつつ山下る。昼寝の俳句 弁当を手早く仕舞ひ三尺寝 布野壽。船虫の俳句 船虫に指揮者ゐるかに散りにけり。海霧の俳句 火の島の景遠ざけて海霧荒ぶ 稲福昌一。緑陰の俳句 稲荷社は宮の緑蔭それも奧。山鉾の俳句 山鉾の建ちて長刀雲を切る 野田ゆたか。斑猫の俳句 道おしえの俳句 道をしへ右か左かどっちやねん。清水の俳句 宮に湧く真清水掬ぶ紙コップ。雲の峰の俳句 崩れてはまた立ち上る雲の峰 山口正秋。2004年(平成16年)7月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。