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1月18日 開催
    寒行の白衣の呪文くぐもれる 布野 壽
     七色を堀に還して出初め式
 
    降り止まぬ雪に籠りて良寛忌 宇都宮美智子
    せせらぎの細きを抱き山眠る

    道標を手さぐりで読む雪の辻 水野惠以
     軒低き連子格子に初荷受く

    四季桜咲く大和路を訪ひし冬 寺本光堂
       神仏の縁にあひし初詣
 
     風冴ゆる平城宮址てふ広さ 西ア佐知
     百丈の巖根研ぎゐる寒怒濤
 
    毅然たる冨士の全容寒晴るる 門田窓城
     八鬼の嶺九鬼の岬も初明り
 
    金烏帽子より授かりし残り福 西村舟津
       花の如飾る福箕や本戎
 
    諍ひしことも忘れて晦日蕎麦 長嶺 勇
    幸せは小さくとも良し福寿草

 
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    筆始め絵馬に長寿と濃く太く 幸代
    まんまるき昼月眠る山にかな
 
   風癖に上がらぬ凧のありにけり 稲福昌一
     初電話嬰の泣声聞けといふ
 
    あい寄りて一つの笠に寒牡丹 野田ゆたか
     双六や数を覚えし子が数ふ
 
 
 
・・・・・ 選者 山 口 正 秋 詠 ・・・・・
 
  鷺池の凍てたる朝の浮見堂
  円窓の木洩日眩し寒晴れて
  
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寒行の俳句 寒行の白衣の呪文くぐもれる。布野壽の俳句 出初式の俳句 七色を堀に還して出初め式。雪の俳句 良寛忌の俳句 降り止まぬ雪に籠りて良寛忌。宇都宮美智子の俳句 山眠るの俳句 せせらぎの細きを抱き山眠る。雪の俳句 道標を手さぐりで読む雪の辻。恵以の俳句 初荷の俳句 軒低き連子格子に初荷受く。冬の俳句 四季桜咲く大和路を訪ひし冬。寺本光堂の俳句 初詣の俳句 神仏の縁にあひし初詣。寒林の俳句 寒林の日差し穏やか古都巡り。松山寿美の俳句 冬の日の俳句 ひっそりと冬日届かぬ円窓亭。の俳句冴ゆるの俳句 風冴ゆる平城宮址てふ広さ。西ア佐知の俳句 寒怒濤の俳句 百丈の巖根研ぎゐる寒怒濤。寒晴の俳句 毅然たる冨士の全容寒晴るる。門田窓城の俳句 初明りの俳句 八鬼の嶺九鬼の岬も初明り。残り福の俳句 金烏帽子より授かりし残り福。西村舟津の俳句 福簑の俳句 本戎の俳句 花の如飾る福箕や本戎。晦日蕎麦の俳句 諍ひしことも忘れて晦日蕎麦。長嶺勇の俳句 福寿草の俳句 幸せは小さくとも良し福寿草。書初の俳句 筆始め絵馬に長寿と濃く太く。幸代の俳句 山眠る俳句 まんまるき昼月眠る山にかな。凧の俳句 風癖に上がらぬ凧のありにけり。稲福昌一の俳句 初電話の俳句 初電話嬰の泣声聞けといふ。寒牡丹の俳句 あい寄りて一つの笠に寒牡丹。野田ゆたかの俳句 双六の俳句 双六や数を覚えし子が数ふ。選者詠句 山口正秋の俳句 凍つの俳句 鷺池の凍てたる朝の浮見堂。寒晴の俳句 円窓の木洩日眩し寒晴れて。木津川俳句会の開催報告 管理人 野田ゆたか 2003年(平成15年)月の同人俳句結社「木津川俳句会の月例句会の開催報告です。句会同人は、有季定形・文語(旧仮名遣い)を以て伝統的手法で俳句を詠んでいます。管理人は、清月庵主・野田ゆたかです。