日本伝統俳句協会編 俳人選集花鳥諷詠 平成17年版 297頁中段より
門田窓城
冴ゆるの俳句 海峡の静かに冴ゆる日なりけり 門田窓城の俳句 雪の俳句 金閣を模糊と昏めるほどの雪 門田窓城の俳句 春の俳句 日本海の俳句 日本海猛りて春を近づけず 門田窓城の俳句 春光の俳句 春光を満々と湖真っ平 門田窓城の俳句 緑立つの俳句 緑立つ湖族栄えし地なりけり 門田窓城の俳句 代田の俳句 千枚の代田鏡となりにけり 門田窓城の俳句 琅かんの俳句 ろうかんの俳句 琅?のダム湖重ねて谿若葉 門田窓城の俳句 蓮浮葉の俳句 暁光の露遊ばせて蓮浮葉 門田窓城の俳句 紫陽花の俳句 石仏の百を沈めて濃紫陽花 門田窓城の俳句 銀河の俳句 天の川の俳句 鯱の尾に触れて銀河の濃かりけり 門田窓城の俳句 山の錦の俳句 聳てる山の錦に縋る家 門田窓城の俳句 時雨の俳句 太陽を島に返して時雨止む 門田窓城の俳句 紅葉散るの俳句 散紅葉流し止まざる日の斑の瀬 門田窓城の俳句 浪の華の俳句 波の花の俳句 能登荒磯隠して飛べり波の花 門田窓城の俳句 榾の俳句 炎統ぶ大榾返すことをせず 門田窓城の俳句