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 祝辞
 
 岡村紀洋先生からは翔鶴先生との古い俳友としての思い出話や御持参の引鶴創刊号をお示し下さったり黄金の釘のお話など、心中よりお祝い下さり、ならではのお話で感動致しました。
 
 岡崎桜雲先生からは、日々の生活の中に俳句があって引鶴には暖かさ、親しみがあるとの飾り気のない、率直な御意見、携ってきた者として有難い御祝辞であった。
 
 若林柾矢先生は大変な多趣味との事でしたが、最後の尾鷲を強調された郷土愛には心を打たれ、美しい日本の四季を子々孫々まで残さねばを痛感させられた御祝辞であった。
 
 西川寿賀子先生はいつものやさしさのままに、仲良く明るく俳句を楽しみましょうとの意、気取らないところに好感がありました。
 
      記念祝賀句会(参加者62名)
 
 披講は歯切れの良い明るい声で幸恵、行恵両女姉と保氏である。
 
 主宰の講評が終ると桜雲先生は各先生の特選3句をその場で揮毫されて、それぞれ作者に贈呈された。
 
 必要な短冊や筆硯等持参されてである。有難い事である。
 
 
 
 祝宴
 
 乾盃の音頭はいつもの土井木賊氏でお年に似合わず元気一杯である。
 
 花束贈呈は野田ゆたか氏より主宰へ贈られた。
 
 祝電祝詩の披露も順調に進む。
 
 祝詞朗詠の作詩は吉野濃菊姉、朗詠は岸野幸子姉である。驚きはこの日の為に作ったその作詩カと朗々たるお声である。
 
 会場のスクリーンではVIPルームの隼のビデオ等も映し出され、又柾矢先生の尾鷲音頭のご披露等もあって賑やかに和気あいあいのうちに楽しい祝賀会の終了時刻となり、開会の辞となる。
 
 尚主宰から参介者に洩れなく記念品が贈られた事をつけ加えさせて頂きます。
 
 今回の祝賀会に関し、かくも盛大に、遠方より御来駕、御祝詞等幾度御礼を云っても云い尽せない感謝の念一杯でございます。
 
 又、浩様、恭生様を始めとする泉大津の皆様の御尽力に感謝に堪えません。
 
 有り難うございました。厚く御礼申し上げます。      了
 
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二百号記念祝賀会開催記   編集長 門 田 窓 城
 200号記念祝賀会は6月8日(日)泉大津市のホテルサンルートで開催となった。

 俳誌「引鶴」は平成3年11月、故舘野翔鶴先生が創刊され、平成9年故山口正秋先生へ、そして現主宰の西崎佐知先生へと継承され、この6月号を以って記念すべき通刊200号を1号の遅刊欠刊もなく達成し、今日の8日はその祝賀の当日である。

 主宰を始め、吾々刊行に携わる者、更に御尽力戴いた諸先生、諸先輩、更に長期に亘って御愛願下さった誌友の皆様、個々それぞれの感懐は一入であろうと思うと同時に皆様の御尽力に深甚の敬意を表するものです。

 前日夕には空港へ桜雲先生をお迎えに出向き、梅雨空の下ゲートからふくよかな明るいお顔を拝した時は本当にほっとし仰ぐ空も明るくなったかに思われた。

 恭生先生の案内でホテルに向う途中、高速路SAの展望台から会場のホテルの最上階に、絶滅が心配されている隼のVIPルームを仰ぎ見て、生憎姿が見えなかったが、隼の生命力とその保護に対するホテル、地域の暖かさなど、引鶴の祝賀会に相応しいと感謝の念を強くいたしました。

 当日の朝食をすませ、式場へ行く。会場は皆様の早くからの御尽力で準備着々、八つの円卓にはそれぞれ季節の名称札が立てられ、八つの椅子の前には着席者の氏名札が名筆で置かれている。

 既に席に着かれている先輩誌友もあって、賑やかなものである。演台のバックには翔鶴先生の直筆による軸が整然と掛けられ

   城ありしこと知つている冬木かな 翔鶴

とある。幾度も上下に視線を移す。度のきつい眼銀の奥の慈願が彷彿と頭に浮かび、はっとする。

 演台の左前には二つの盆景が飾られている。冠雪の富士と鶴の飛翔が微妙な技で力強く美しく工作されていて、そのモチーフは翔鶴にある事は言を俟たない。

 連絡があって紀洋先生と柾矢先生がお見えと云うので、姿勢を正し心を律してお迎えし、御挨拶する。厳しそうなるもやさしさも。早暁の出発との事。一安心。

 時刻となり、祝賀会は歯切れの良い凛々しい声の細井保氏の司会で始まる。開会の辞は窓城である。