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東大寺・奈良公園
[開 催] 平18. 6.11(日)
[吟行地] 東大寺・奈良公園
[句会場] 奈良中小企業産業会館
梅雨空に身代り猿のさがりをり 紀 子
 
鬼子母神まつる堂前花ざくろ 澄 子
 
風鐸の時の風受け夏帽子 幸 子
 
万緑に鴎外の門鎮もりぬ 静 代
 
氷室社の睡蓮眺め立ち上がる 二 美
 
青丹よし奈良の鹿の子は奔放に ゆたか
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選者 西ア佐知 詠
 
鹿の子駆く奈良どこまでも神の苑
 
木洩日に鹿の子の背の斑鮮やかに
 
人肌に和毛やわらの袋角
   万緑や大和は弥陀のたなごころ 窓 城
 
    天平の塔が押し上ぐ梅雨の空 舟 津
 
     袋角生命にふるる心地して 宮 子
 
   煎餅に鹿の子の首ののびて来し 
 
    万緑の奈良に来て今鹿とあり 木 賊
 
      万緑の奈良一望す二月堂 美和子
 
     大仏を咫尺に見上ぐ堂涼し 不二子
 
      鴟尾聳ゆ大仏殿の五月晴 道 子
 
      南大門仰ぎ万緑仰ぎけり 多津子
 
      紅ほのと白き睡蓮神の池 とも江
 
  奈良知事の公舎塀越しユッカ咲く 惠 以
 
     人力車並び客待つ梅雨晴間 和 子
 
   参道の鹿の子と分けし海老煎餅 公 枝
 
     人力車英語飛び交い風薫る 義 男
 
     噴水の飛沫を浴びし行基像 
 
梅雨に入るシルクロードの果ての地も 良 一
 
     梅雨湿りなく大仏の泰然と 寿 美
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八木 徹 記
東大寺・奈良公園吟行俳句会報告 平成18年6月の吟行俳句会報告 6月の俳句 開催 平18. 6.11(日) 吟行地 東大寺奈良公園 俳句会場 奈良中小企業産業会館 万緑の俳句 万緑や大和は弥陀のたなごころ 門田窓城の俳句 梅雨空の俳句 天平の塔が押し上ぐ梅雨の空 西村舟津の俳句 袋角の俳句 袋角生命にふるる心地して 大畠宮子の俳句 子鹿の俳句 せんべいに鹿の子の首ののびて来し 貫野浩の俳句 万緑の俳句 万緑の奈良に来て今鹿とあり 土井木賊の俳句 万緑の俳句 万緑の奈良一望す二月堂 佐藤美和子の俳句 涼しの俳句 大仏を咫尺に見上ぐ堂涼し 奥田不二子の俳句 五月晴の俳句 鴟尾聳ゆ大仏殿の五月晴 保坂道子の俳句 万緑の俳句 南大門仰ぎ万緑仰ぎけり 辻多津子の俳句 睡蓮の俳句 紅ほのと白き睡蓮神の池 山本とも江の俳句 ユッカの花の俳句 奈良知事の公舎塀越しユッカ咲く 水野恵以の俳句 梅雨晴間の俳句 人力車並び客待つ梅雨晴間 能口和子の俳句 子鹿の俳句 参道の鹿の子と分けし海老煎餅 阿形公枝の俳句 風薫るの俳句 人力車英語飛び交い風薫る 杉林義男の俳句 噴水の俳句 噴水の飛沫を浴びし行基像 八木徹の俳句 梅雨入の俳句 梅雨に入るシルクロードの果ての地も 飯岡良一の俳句 梅雨湿りの俳句 梅雨湿りなく大仏の泰然と 松山寿美の俳句 梅雨空の俳句 梅雨空に身代り猿のさがりをり 紀子の俳句 石榴の花の俳句 鬼子母神まつる堂前花ざくろ 梅田澄子の俳句 夏帽子の俳句 風鐸の時の風受け夏帽子 岸野幸子の俳句 万緑の俳句 万緑に鴎外の門鎮もりぬ 吉田静代の俳句 睡蓮の俳句 氷室社の睡蓮眺め立ち上がる 福島二美の俳句 鹿の子の俳句 青丹よし奈良の鹿の子は奔放に 野田ゆたかの俳句 子鹿の俳句 鹿の子駆く奈良どこまでも神の苑 西ア佐知の俳句 鹿の子の俳句 木洩日に鹿の子の背の斑鮮やかに 西ア佐知の俳句 袋角の俳句 人肌に和毛やわらの袋角 西ア佐知の俳句 奈良 東大寺吟行記 八木徹記 窓城の句 弥陀 = みだ。阿弥陀の略。 佐知の句 和毛 = にこげ。鳥獣の柔らな毛。不二子の句 咫尺 = しせき。近くに。貴人にお目にかかる