5月14日は、引鶴恒例の吟行会である。天候不順の為心配していた天候も当日は、吟行日和に恵まれ安堵致しました。
住吉句会の方々と誘い合せて、住吉大杜反橋前で皆様をお待ちし予定通り10時には24名全員の顔が揃い、先ずは反橋を渡る。登りよりも下りが怖い。
正面に四角烏居と呼ばれる特有の住吉鳥居で、柱が四角であり陶の扁額が掛けられている。
この鳥居と接している荒忌垣の門を入ると本殿で、奥から縦列に第1、第2、第3本宮、その隣に第4本宮と云うL型配置である。
御祭神は、第1本宮底筒男命・第2本宮中筒男命・第3本宮表筒男命・第4本宮は神功皇后で、新羅御出兵御帰還後、大神の御神託によって此の地に御鎭祭になったのが、この宮の創始であるとの事。
後、皇后をも併せお祀り申し上げ、住吉四社大明神と崇められた。延喜の制では名神大社に列せられ、摂津の国一之宮。
昭和21年まで官幣大社、全国二千に及ぶ住吉神社の総木宮であり、もともと禊祓の神である事から海上安全守護、奈良時代の遣唐使の発遣には、朝廷から奉幣があり海上の無事を祈られました。
その他歌神として古来歌道の上達を志す人が参籠献詠し、産業商業文化貿易の祖神としても仰がれてきている。
四本宮参拝。恙なく俳句に勤め、励みあふ幸を祈念致しました。 初宮詣や結婚式の御一族もお見掛けし、頬笑ましい風景でありました。
奥の第1本宮の北側には大阪最古の図書館として有名な2階建土蔵造りの住吉御文庫があり、更に本宮裏の森の中には2棟の板校倉造の御神宝を収納している高庫がある。室町時代の建築物で府の文化財に指定されている。
ここまで来ると、何事かと思う程の初辰さんと書いた幟の奥に、小さい社があって、よく見るとお稲荷様で、正式の名称は楠君社(なんくんしゃ)と云う。
※楠君社の君は当て字です。正しくは第4水準文字で「王偏に君」と書きます。
驚きは御神木で樹齢約千年の夫婦楠で随分と伐られた跡があるが立派な若芽若葉で、夫婦相和しての繁栄を象徴している。商売繁盛を願って毎月始めの辰の日には多数の参詣者で賑わうそうである。
皆様早速に句帖を手にそれぞれ作句にいそしんで居られました。
さてお目当ての卯の花苑へ、入口手前の急拵えの舞台では、鉦、太鼓を響かせて、卯の花まつり奉納子供獅子舞やひょっとこ踊が子等によって演じられていました。
しぱらく椅子に腰して楽しませて頂きました。