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鴻池新田会所
[開 催] 平17. 9.11(日)
[吟行地] 東大阪市/史跡・鴻池新田会所
[句会場] 同会所の別棟
秋扇使ひて巡る会所跡 笑 子
 
珍しき矢筈の芒円をなし 紀 子
 
豪商の白壁の庭柿は実に 広 子
 
秋の蚊に力一杯刺されけり 道 子
 
新田に初紅葉を見る句会かな 静 代
 
秋暑し草深くあり人行けり 幸 子
 
仲秋の草に親しみ会所跡 ゆたか
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選者 西ア佐知 詠
 
爽籟や一樹一花に佇みて
 
露けしや邸の内なる船着場
 
江戸の世の倉に新米積まれゐて
     二畝の草棉を育てて会所跡 恭 生
 
      秋陰や栄華名残の苔の庭 窓 城
 
     広き土間四つの大竈秋涼し 不二子
 
    掘割の巡る会所やあきつ飛ぶ 舟 津
 
     善右衛門合祀の宮の初紅葉 とも江
 
      露の世の栄華の今に鴻池 宮 子
 
      樟大樹三百年の秋を見て 美智子
 
    木の実落つ会所の庭の昼暗し 良 一
 
     棉の花オクラの花と瓜二つ 正 枝
 
       新米で弁当作り吟行に 二 美
 
     薄紅葉会所の池の木橋かな 美和子
 
       会所跡芒景なす一と処 澄 子
 
      秋扇まだ手離さず園巡る 寿 美
 
        秋暑し厨の梁の太柱 和 子
 
   お白州の跡とや塩辛とんぼ飛ぶ 
 
     秋日射し梁太くして黒光り 多津子
 
       秋扇使ひて巡る会所跡 笑 子
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西村舟津 記
恭生の句 草棉=575のリズムで読むので「わた」と2音で読む。  棉←木へん・植生物のわた。 綿←糸へん・製品のわた。

不二子の句 大竈= おおかまど 大人数分の炊事のために設けた竈(かまど)。日常の煮炊き用のほかに設けたもの。

とも江の句 善右衛門=ぜんえもん 大阪の両替商・鴻池の当主 鴻池新田を開墾した。鴻池新田会所の隣の朝日神社に祭られている。

浩の句 お白州=おしらす 江戸時代、奉行所の法廷の一部。百姓、町人をはじめ、町医師、浪人などが着席した最下等の場所。

紀子の句 矢筈 = やはず 弓矢の矢の上端の弦を受ける所、転じて矢の羽根。

佐知の句 爽籟=そうらい  爽やかな風が物に触れて発する音。爽やかな風音。
鴻池新田会所跡吟行俳句会 JR鴻池新田駅近く 平成17年9月俳句の俳誌「引鶴」吟行俳句会報告 9月の俳句 棉の俳句 二畝の草棉を育てて会所跡 森本恭生の俳句 秋陰の俳句 秋陰や栄華名残の苔の庭 門田窓城の俳句 秋涼しの俳句 広き土間四つの大竈秋涼し 奥田不二子の俳句 秋津の俳句 掘割の巡る会所やあきつ飛ぶ 西村舟津の俳句 初紅葉の俳句 善右衛門合祀の宮の初紅葉 山本とも江の俳句 露の世の俳句 露の世の栄華の今に鴻池 大畠宮子の俳句 秋の俳句 樟大樹三百年の秋を見て 宇都宮道子の俳句 木の実の俳句 木の実落つ会所の庭の昼暗し 飯岡良一の俳句 棉の花の俳句 棉の花オクラの花と瓜二つ 正枝の俳句 新米の俳句 新米で弁当作り吟行に 福島二美の俳句 薄紅葉の俳句 薄紅葉会所の池の木橋かな 佐藤美和子の俳句 芒の俳句 会所跡芒景なす一と処 梅田澄子の俳句 秋扇の俳句 秋扇まだ手離さず園巡る 松山寿美の俳句 秋暑しの俳句 秋暑し厨の梁の太柱 能口和子の俳句 塩辛蜻蛉の俳句 お白州の跡とや塩辛とんぼ飛ぶ 貫野浩の俳句 秋の日の俳句 秋日射し梁太くして黒光り 辻多津子の俳句 秋扇の俳句 秋扇使ひて巡る会所跡 笑子の俳句 矢筈の芒の俳句 珍しき矢筈の芒円をなし 紀子の俳句 柿の俳句 豪商の白壁の庭柿は実に 山口広子の俳句 秋の蚊の俳句 秋の蚊に力一杯刺されけり 保坂道子の俳句 初紅葉の俳句 新田に初紅葉を見る句会かな 吉田静代の俳句 秋暑しの俳句 秋暑し草深くあり人行けり 岩本幸子の俳句 仲秋の俳句 仲秋の草に親しみ会所跡 野田ゆたかの俳句 選者西ア佐知の俳句 爽籟の俳句 爽籟や一樹一花に佇みて 露けしの俳句 露けしや邸の内なる船着場の俳句 新米の俳句 江戸の世の倉に新米積まれゐて 開催 平17.9.11(日) 吟行地 東大阪市 史跡鴻池新田会所 俳句会場 同会所の別棟 作句現場へリンク鴻池新田会所へリンクの俳句 爽籟の俳句 爽籟や一樹一花に佇みて 木の実の俳句 木の実落つ会所の庭の昼暗し 西ア佐知の俳句 良一の俳句句 西村舟津記管理人恭生の句−草棉=575のリズムで読むので「わた」と2音で読む。棉←木へん植生物のわた。綿←糸へん製品のわた。不二子の句−大竈=おおかまど大人数分の炊事のために設けた竈(かまど)。日常の煮炊き用のほかに設けたもの。とも江の句−善右衛門=ぜんえもん大阪の両替商鴻池の当主鴻池新田を開墾した。鴻池新田会所の隣の朝日神社に祭られている。浩の句−お白州=おしらす江戸時代、奉行所の法廷の一部。百姓、町人をはじめ、町医師、浪人などが着席した最下等の場所。の俳句 の俳句 紀子の句−矢筈=やはず弓矢の矢の上端の弦を受ける所、転じて矢の羽根。矢筈の俳句 佐知の句−爽籟=そうらい爽やかな風が物に触れて発する音。爽やかな風音。