/ha/15/01/
[開 催] 平21.10.12(日)
[吟行地] 大阪・池田市/久安寺
[句会場] 同市/中央公民館集会室
大阪・久安寺
小鳥来て童の像のにこやかに 宮 子
 
楼門に触れんばかりの薄紅葉 雍 子
 
秀吉の腰掛石の冷まじく 
 
閉ざされしままの楼門秋日濃し 恭 生
 
帰り花何か良き事ありさうに  
 
鐘撞けば余韻にありぬ秋の声 窓 城
 
秋澄むや小我捨てよと薬師経 
 
敗荷を分かち両果の道真直ぐ 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

選者 西ア佐知 詠
 
楼門に歴史の重み秋深し
 
合唱の薬師讃歌の堂さやか
 
まだ苑の景を引き立てゐる芙蓉
      楼門は桜紅葉に埋もれて 和 子
 
   木の実落つ大気震はす古刹かな 公 枝
 
    舎利殿の前の蓮の実とぶ構へ 恵 以
 
      鐘撞けば心洗はる秋の空 圭 子
 
    榧大樹秋寂ぶ雲をとどめをり 公 二
 
    涅槃像寄り添ひて聴く秋の声 幸 惠
 
    日溜りのありて寺苑の薄紅葉 幸 子
 
      名刹の古りし楼門初紅葉 静 代
 
     法城を囲む四方山秋深かむ 舟 津
 
    小鳥来る指しなやかな観世音 寿 美
 
    実紫色濃く垂るる一トところ 澄 子
 
   日の射していよよ明るき竹の春 多津子
 
      太閤の腰掛石や初もみぢ 伝 三
 
      楼門の寂を深めて初紅葉 とも江
 
    秋深し佛像なべて慈悲の笑み 紀 子
 
      色鳥や行基を囲む童子仏 不二子
ginkouki-g001.gif haidan-05.gif
西ア佐知 記
平成21年10月の俳誌「引鶴」の月例吟行俳句会報のページです。関西花の寺第十二番[開催]平21.10.13(日)[吟行地]大阪・池田市/久安寺[句会場]大阪府池田市/中央公民館集会室 選者 西ア佐知有季定型の伝統俳句のグループの吟行俳句句会報告のページです。桜紅葉の俳句 楼門の俳句 楼門は桜紅葉に埋もれて 和子 木の実の俳句 古刹の俳句 木の実落つ大気震はす古刹かな 公枝 蓮の実飛ぶの俳句 はちす飛ぶの俳句 舎利殿の前の蓮の実とぶ構へ 恵以 秋空の俳句 鐘撞けば心洗はる秋の空 圭子 秋寂ぶの俳句 深秋の俳句 榧大樹秋寂ぶ雲をとどめをり 公二 秋声の俳句 涅槃像の俳句 涅槃像寄り添ひて聴く秋の声 幸惠 薄紅葉の俳句 寺苑の俳句 日溜りのありて寺苑の薄紅葉 幸子 初紅葉の俳句 楼門の俳句 名刹の古りし楼門初紅葉 静代 秋深し・秋深むの俳句 法城を囲む四方山秋深かむ 舟津 小鳥来るの俳句 観世音の俳句 小鳥来る指しなやかな観世音 寿美 紫式部の実の俳句 実紫色濃く垂るる一トところ 澄子 竹の春の俳句 日の射していよよ明るき竹の春 多津子 初紅葉の俳句 太閤の腰掛石や初もみぢ 伝三 初もみじの俳句 楼門の寂を深めて初紅葉 とも江 秋深しの俳句 秋深し佛像なべて慈悲の笑み 紀子 色鳥の俳句 色鳥や行基を囲む童子仏 不二子 秋日の俳句 仰ぎ見る美しき楼門秋日濃し 宮子 小鳥来るの俳句 小鳥来て童の像のにこやかに 宮子 薄紅葉の俳句 楼門に触れんばかりの薄紅葉 雍子 冷まじの俳句 秀吉の腰掛石の冷まじく 浩 秋日の俳句 帰り花の俳句 閉ざされしままの楼門秋日濃し 恭生 帰り花何か良き事ありさうに 同 秋の声の俳句 秋澄むの俳句 破蓮の俳句 鐘撞けば余韻にありぬ秋の声 窓城 秋澄むや小我捨てよと薬師経 同 敗荷を分かち両果の道真直ぐ 同 12月の吟行俳句 引鶴俳句会 の俳句 選者 西ア佐知詠 深秋の俳句 さやかの俳句 芙蓉の俳句 楼門に歴史の重み秋深し 合唱の薬師讃歌の堂さやか まだ苑の景を引き立てゐる芙蓉 久安寺は神亀2年(725年)に行基菩薩によって開創されたと伝えられている。その後、天長年間に弘法大師によって再興されたといわれ、当時の「安養院」が当山の前身とされている。 久安寺吟行句会報告 平成21年中の俳誌「引鶴」の月例吟行俳句会のページです。主宰西ア佐知。HP管理野田ゆた