平
成
一
二
年
一二
月
2000/12
枯尾花
野田ゆたかの12月の俳句。枯芙蓉の俳句 それぞれが高さを保ち枯芙蓉、煤払の俳句 何にでも便利な男煤払ふ、雉の俳句 雉鍋や奉行は鷹に似し男、手袋の俳句 手袋の指を開閉万歩ゆく、枯尾花の俳句 浜風の強さを傾ぎ枯尾花。笹子の俳句 笹子啼く白虎池畔の小流れに、行年の俳句 行年を栞り戦史の世紀閉づ